童話
童話
ある国の森の中におじいさんが住んでいました。おじいさんはステングラスを作って暮らしていました。今日もおじいさんは家の隣にある工房でステンドグラスを作ろうと、思いおじいさんは工房に行く事にしました。
すると、工房の扉の前で小さい女の子が倒れていました。
ビックリしたおじいさんは急いで倒れている女の子に駆け寄りました。
女の子はヒドイ熱を出していました。
おじいさんは急いでベッドまで運んで女の子をベッドに寝かせました。
そのまま女の子は七日間寝続けました。その間、おじいさんは出来る限り女の子の手を握っていました。八日目のお昼に起きた少女におじいさんは大変喜びました。
おじいさんは急いで女の子をテーブルにつかせて、いっぱいの料理を作りました。
おじいさんは張り切りすぎていつもおじいさんが食べる二倍の量を作ってしまいましたが、その女の子はペロリと食べてしまいました。
おじいさんは女の子が食べ終わってから色々な事を聞きました。
どうして工房の前で倒れていたの?
お母さんか、お父さんはいないの?
名前は?
何処に住んでいるの?
おじいさんが聞いた質問に女の子は全部、「分からない」と言いました。
おじいさんは、女の子一人を森に帰すわけもいかず当分、おじいさんの家に泊める事にしました。
おじいさんが何かを思い出すまでココに居て良いよと、言うと女の子はニコリとも笑わずに「ありがとうございます」とお礼を言いました。
おじいさんは言葉が通じるだけ嬉しく思い、止まっていたお仕事を始めようと思いました。
「おじいさんはお仕事をしてくるね。工房にいるからね」と言っておじいさんは椅子から立ち上がりました。
すると、女の子はコクンと頭だけ動かし頷きました。
おじいさんは困ったと思いながらも少し嬉しかったのでした。
ずっと、一人で暮らしていたおじいさんは話し相手さえいなかったからです。
何も覚えていない女の子と何を話そうと考えながらおじいさんはステンドグラスを作っていきました。
楽しく考えていると、あっという間に外は暗くなって夜になってしまいました。
おじいさんはステンドグラスを作るのをやめて考えていた話をしようと楽しみながら家に帰りました。
すると、さっき女の子が座っていた所にまだ、女の子は座っていました。
おじいさんが「ただいま」と言っても女の子は気付きませんでした。女の子はずっと玄関の上にあるおじいさんが作ったステンドグラスを見ていました。
「ステングラス好きなの?」とおじいさんが聞くと、女の子は「好き」と笑って答えてくれました。
おじいさんは女の子が笑ってくれた事とおじいさんが作ったステンドグラスを好きと言ってくれたのでとても嬉しくなりました。
おじいさんは女の子の手を引っ張って工房に連れて行きました。
そこにはおじいさんが作った色々なステンドグラスが置いてありました。
女の子は工房の真ん中でクルクルと回ってステンドグラスを見ました。
そして、女の子は工房の真ん中に座って動かなくなってしました。
おじいさんがいくら声をかけても動きませんでした。
おじいさんは仕方なく家から毛布を持ってきて女の子にかけてあげました。
おじいさんも毛布をかぶって女の子を見ていましたが、おじいさんは女の子が寝るよりも早く寝てしまいました。
おじいさんが朝、起きると女の子はおじいさんに色々、質問してきました。
コレはどうやって作るの?
この綺麗なガラスは何?
次はお花を作って。
おじいさんは女の子にステンドグラスの作り方を教えたり、女の子が作って欲しいものを作ったりしました。女の子が作って欲しいものをおじいさんが作ると女の子はとても可愛い笑顔をするのでおじいさんは喜んで作りました。
それから七年の時が経ちました。
女の子は花が咲いたかのように活き活きと成長しました。
女の子とは反対におじいさんは年を取ってしまい動けなくなってきました。
そんな時におじいさんは同じ夢を見るようになりました。
誰もいない海岸で子供の頃のおじいさんが一生懸命、砂のお城を作っている夢でした。
その砂のお城は波のせいで少しずつ少しずつ削られて、おじいさんが子供の頃の友達がおじいさんの隣を通って遊んでいく夢でした。
その夢を見る度に工房には色ガラスが置いてありました。
最初の内は女の子と二人でボケが始まったのかな?と笑いながら話していましたが、夢を七日間置きに見た三回目の時からおじいさんの顔が変わりました。
そして、おじいさんは女の子に工房に近付くなと言っておじいさんは七日間置きに一人っきりで工房にこもるようになりました。
夢を見てない日はとても優しいのですが、夢を見た日はとても怒りやすく丸一日、工房にこもるようになりました。そんなおじいさんを心配した女の子は工房で何をしているのか、覗きに行きました。
工房のドアの隙間から見るとおじいさんはこの世のモノとは思えない程の色ガラスを砕いては、枠に嵌めてとステンドグラスを作っていました。
それを見た女の子はあのステンドグラスが終わるまでと我慢する事にしました。
ですが、日に日におじいさんの体が弱っていくのが分かりました。女の子の名前さえも分からなくなっていました。
そして、五十日目の朝。
家には誰にもいないく、テーブルの椅子には人形が一体置かれていて工房にはおじいさんが一人倒れていた。傍らにはおじいさんが可愛い女の子を抱き上げている額に入ったステンドグラスが輝いていました。