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07 FUTONBUSHI事件

※実際の歴史とは異なる点が多く、あくまでフィクションですのでご注意を!!

それでも読んでやろうという方ぜひ読んでやってください。


関所を抜け江戸の町に入る者の姿が3つあった。




「これが江戸か~~!!活気が大阪とはまた違っていいね!


 現代にいればゼッタイ体験できなかったよ。感激」


第一声を大きな声で結が飾る。




「結、興奮しすぎがやない。」


「うるさいよ・・。ねーちゃん。」


竜馬と頼があきれたように結を見ながら言う。




「は~い、そこ!!!私の名前は結でもねーちゃんでもなぁーい!!


 結太郎大王という名前であーる。2ともそう呼びたまえ!!


 アハハハハ。


 ところでさぁー頼は有名人に会えると思う?」




「さあね。日本は広いからね。会えないんじゃない?」


「そんなことないよ!ゼッタイ会えるんだもん!!」


結が頬をふくらませてぷんぷん言う。


(ほんなら、聞かぇきゃいいがやき・・・・。)


2人のやり取りを見ながら竜馬は思った。




そして、結というガキを連れた一行は足をすぐ藩邸へと向けた。




藩邸で、必要な手続きが終わると、


今後生活するであろう部屋を見せてもらった。


「わぁ~きれい!」


結が歓声を上げる。


「相部屋は誰じゃ?」


竜馬が眉をひそめながら言う。


「武市先生ですが・・・。」


「半平太か・・・。」


竜馬の顔が不満そうな顔をし、ため息をついた。






   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






その夜、半平太に心酔しきっている若者たちが


半平太に対する竜馬の態度を聞いて怒り、


布団蒸しにしようと半平太の部屋(竜馬・結・頼の部屋でもある)で、


竜馬を待っていた。




「先生を馬鹿にするなんて・・。ソレガシは許せません!!」


「同感!!」


「よって我々は不届き者竜馬に天誅を加えます。」


「竜馬は昔からそうゆう奴だから、私は怒ってはないのだが・・・・。」


美男子という部品を持ち合わせた半平太は苦笑いしながら良く通る声で言った。


「いや!先生が例えおっしゃっても私たちは許すことができません!!」




その時、入り口の襖が開き、結、頼と褌一丁の竜馬が現れた。


次の瞬間、一人の者が行燈の火を消した。


それを合図に若者たちが声を上げて飛びかかって来た。


時内兄弟は天誅(布団蒸し)の邪魔をしないように1人ずつ別に捕まっていた。




「離せ~~~~!」


おとなしく捕まっている頼に対し、結は暴れた。


「おとなしくしてろ。」


「何にもしないから、離せって言ってんの!!」


「うるさい、黙れ。危害は加えん。」


「離せば黙る!」


男が結を無視して言う。


「おまえ見た目以上に華奢だな・・。」


「はっ、な何を!?」


(それって太って見えたってこと?普通レディーそういうこと言わないよね!!)


「女みたいだ。」


(みたいじゃなくてそうなの!!


 ゲッてっちょと待てよ・・。女だってばれちゃ行けないんだった!つい忘れてしまった。


 私としたことが・・・!どうしようどうしようどうしよう・・。)




するとすぐに、ドタドタする音が消え、行燈がともされた。


結と頼が解放される。


どうやら決着がついたらしい。




若者たちが布団の下で苦しんでいる竜馬を一目見ようと近づく。


なんと布団に埋まっていたのは憎き竜馬ではなく、師である半平太の姿であった。


若者たちも結も頼も唖然とした。


そんな中、褌一丁で油を体に塗り皆が捕まえにくくしたあげく、


半平太を身代わりにした竜馬はコソコソと部屋を出て行ってしまった。


それにならうようにして若者たちも半平太の上に積み上がった布団と共に去った。




「あの~武市半平太さん?大丈夫ですか?」


結が遠慮がちに聞く。


「どうぞ、水です。」


頼が湯飲みを差し出す。


受け取った半平太は一気に喉に流し込んだ。


「ぷはっー。苦しかった。あいつらめ、調子に乗りあがって・・・!


 だから私はやらなくて良いと言ったんだ・・。」


そして、結と頼に気づいた。


「ああ君たち、見苦しいところを見せてすまなかった。


 権平殿からは手紙をいただいておる。名はなんと言ったかな?」




「私、時内結太郎と申します。」


「僕は頼と言います。」


「そうか結太郎に頼。藩邸へようこそ。


 分からないことがあったら何でも聞いてくれ。」


半平太がほほえんだ。


「「はい!!」」


2人が元気に返事をする。




「君たち、年はいくつなんだ?」


「兄が15で、僕が13です。」


「まだ、若いな。よし、私が勉強を教えてやろう。


 暇があるときおいで。」


「ありがとうございます!」




「あのお願いがあるんですけど・・・。」


結がモジモジしながら半平太に聞いた。


「うん?なんだ?」


「これに名前書いてください!!」


結が持って来てしまったノートを半平太の前に差し出した。


「これにか?」


「はい。」


半平太は自分の矢立をを取り出すとササッと書き上げた。


「こんなのでいいのか・・・?」


「はい!ありがとうございました!」


(武市半平太だって!!有名だもんね!サインもらちゃった。ルンルン♪)




こうして、結のサインを集める趣味は幕を開けたのだった。



こんにちは!久しぶりです!!

今年のGW、皆さんはどこか行きましたか?

私は群馬の草津温泉に行きました。

気持ちよかった~。


やっと江戸に来ました。

アイディアはバンバン浮かんでくるのだけど、

打つ時間無くて・・・・。

がんばります(>o<)/


結の幕末サイン帳

No、1  武市半平太  (土佐藩、尊皇攘夷派)



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