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06 旅立ち

※実際の歴史とは異なる点が多く、あくまでフィクションですのでご注意を!!

それでも読んでやろうという方ぜひ読んでやってください。


メキメキメキとそんな音を立てるごとく結と頼の剣さばきは成長していた。


年末になる頃には2人とも師範である橘川を倒し、


鈴木から一本取るまでになっていた。




竜馬も力をつけ、正月の試合では鈴木を一網打尽に倒していた。


それを聞いた権平は喜んでお礼とある提案をしに日根野道場に行った。




弁治の前に座っている権平が口を開いた。


「うちの竜馬を江戸に遊学させようと思っておるのですが・・・。」


「それはいいことですな!実はこちらからも言おうと思とったところでした。」


「そうでしたか!!」


権平が驚きの声を上げる。




「どうせ行くのなら、大流儀をまなぶのがよろしいでしょう。


 わしの知り合いに北辰一刀流で千葉周作先生の弟、貞吉先生と言う方がいらしゃる。


 その方なら紹介状を書いて差し上げられるのだが・・・。」




権平が頭を下げた。


「ぜ、ぜひお願いします!!」


「それとうちで預かっている結太郎と頼のことだが・・・。」


「はー。」(?)


「ぜひ彼らにも田舎剣術でなくちゃんとした剣術をやらせたい。


 金はうちで出しましょう。一緒に行かせてはどうだろうか?」




権平はパッと目を開かせ、興奮気味に言った。


「そうさせましょう!!それは3人とも喜ぶことでしょう。


 しかし、金の方は私に出させてください。」




そうして、3人の江戸遊学は決まったのだった。






その時ちょうど乙女の入れた緑茶を飲みながらくしゃみをしていた。








   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






竜馬、結、頼の3人は嘉永6年3月17日江戸へと旅発った。




慣習により、親戚。知人、道場仲間が領石まで見送りに来た。




竜馬は一人でこれから故郷になるであろうこの城下町を


しっかりと目に焼き付けながら歩いていた。


頼は道場仲間とワイワイふざけながら歩いている。


結は困った顔をしながら女たちに囲まれながら歩いていた。


結と少しでも目が合うとキャッと黄色い声をあげるのだ。




急に横を歩いていた鈴木が結に話しかけた。


「おまえ両手に花だな~。本当に!!」


結の周りを見ながらため息をついた。


「そういう風に言って、からかわないでくださいよ~~!」


ますます結の顔が困ってきていた。




なぜこんなに結の周りに女が群がっているのかというと、ある雨の日。




結が傘を差しながら歩いていると女の声がした。


「やめてください!!」


そちらの方を見ると若い女がチンピラにからまれていた。


結は急いで刀を抜き、女とチンピラの間に立った。


「ちょっと兄ちゃんどいてくれねーかい?そいつはオレの獲物だ。」


「女性を好き勝手に傷つけるなんて許せない・・。」


「うるせーどけつってんだよ!!」


急にチンピラは結に斬りかかってきた。


それ受け止め、チンピラの刀を跳ね上げる。


そして、チンピラがバランスを崩したところを峰打ち。


カチャッという結の刀をしまう音がしたとおもうと、


ドサリと言うチンピラが倒れる音がした。


「娘さん。大丈夫でしたか?」


結が心配そうに若い女に手を差し出した。


「はい。ありがとうございました。助かりました。」


立たせながら結は女の髪が濡れているのが分かった。


「あっ。雨に濡れてしまったようですね。


 これじゃあ風邪引きますよ!」


結はその女に着てきた上着を肩にかけてやり、差してきた傘渡してやった。


「こんな!悪いです。私・・・。」


「ああ、気にしないで!馴れてるから。それでは!!」


結は頭を手に乗せると雨の中に走り去った。


女はピンクにきれいに染まった頬に手を当て結の去った結太郎を眺めていた。






この女の名前をお京といった。


それからというもの彼女は仲間の女たちを引き連れ、


結の現れる場所に出没し結を困られせるのだった。




しかし結にはなぜこんなに多くの女が自分の周りにいるのか


最後まで理解できなったらしい。








こうして竜馬、結、頼は江戸に夢を抱きつつ旅だったのだった。



こんにちは!!

毎度読んでいただきありがとうございます(o^∇^o)ノ

今回どうだったでしょうか?

題名と内容ちょっと違っていた気もするんですけど・・・。

とにかく、結ちゃんは野暮天だ!!!ッてことが書きたかったんです。では、次話でお会いしましょう!!



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