表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

04 協力のしるし

※実際の歴史とは異なる点が多く、あくまでフィクションですのでご注意を!!

それでも読んでやろうという方ぜひ読んでやってください。


あっという間に数ヶ月を過ぎた。


その間に時内兄弟の剣術、馬術はとどまるところを知らず、


ついに乙女を超えてしまい、今は竜馬に稽古をつけてもらっていた。




「ほがーに、竹刀を振り回したいのなら、日根野道場に入門したらがやき。」




それはグットアイデアとばかりに二人の顔がパッと光った。


でも、すぐに結が顔を曇らせた。




「道場って女、だめなんでしょ?」


「おんしなら男より強いし、なんちゃーがやないだ。第一女に見えない。」


「っそんな!!竜馬兄さん。かなり失礼だよ。それ!!


 確かに、この時代の女の人にしては背は高いし、肩幅も広い、肌も白くないし、


 それに・・。」


「やき、男装すればばれんって!!」


「男装・・・。」


(それいいかも♪やってみたかったんだよね~。


 それに男装すれば竜馬兄さんについて行けるし、


 有名人にもあえる・・・。これって一石二鳥だよね!!)


「竜馬兄さん。私、男装する!!!」




自分で言っておきながら、竜馬がポカンとする。


すぐに自分の言った言葉を訂正に入れる。




「ちちちっくとまった。さっきのはてんごう(冗談)ちや!」


「もう私決めたの。昔、竜馬兄さんが着てた着物ちょうだい!」


「てんごう(冗談)だとゆうちゅうろう。忘れてくれ、な?」


「うるさいな!決めたって言ってるでしょ!分かったらサッサと持ってくる!!」


納得の行かない竜馬はブツブツ言いながら出て行った。


竜馬が取りに行ったのを見て、結が満足そうな顔をした。




袴を竜馬に教えてもらいながら着付ける。


そこにはいたずらざかりの少年が姿を現した。


「女物よりずっーと動きやすいんだね!!気に入った(^○^)」


かなり上機嫌にるんるんである。


結が部屋を出ようとした。


(あやしい。結のやつどこへ行くつもりじゃ?)


「おい!どこへいくきに?」


あわてて結に竜馬が問う。


「決まってるじゃん。権平兄さん(竜馬の兄)のところだよ!!


 行って、日根野道場に入りたいってお願いするの。」


当たり前だという顔をして説明する結に竜馬は信じられんという顔をした。








「権平兄さん、失礼します。」


結が権平の部屋に入った。


「結・・・・・か?」


権平が驚く。


なぜなら、正面には結の声をした少年がいたからだ。


その少年(結)はニコニコしながら、権平の前に座ると説明しだした。




「だめだ!」


「お願いします。一生のお願い!お願いお願いお願いお願いお願い・・・・・・・・。」


「女子が男の格好をするとは、断じて許せん!」


「そんなこと言わないで、おねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがい!!!」






ついに権平はため息をつき、結を見た。


「・・・じゃあ聞くが、おまえが道場で男になると言うことは、


 女を捨てるということだぞ。どんなことがあろうとも、決して武士道から逃げられん。


 それでも、良いのか?」




結はその澄んだきれいな目で権平を見つめ、ゆっくりとうなずいた。


「はい。もちろんでございます。」




権平はやれやれという顔をし、筆で和紙に何かを書いた。


そして、それを結に見せた。






そこには“結太郎”という文字が書いてあった。






「結、男としてのおまえにこの名をやろう。


 おまえがどこに行こうとも、


この名の中におまえが女であるという証拠がある。


 これがわしができるおまえへの協力のしるしだ。」


結の目頭が熱くなった。





そんなこんなで結は男装してしまいました。

これからどうなるのかな。

“o(* ̄o ̄)o”ウキウキ♪



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ