01 タイムスリッパ
※実際の歴史とは異なる点が多く、あくまでフィクションですのでご注意を!!
それでも読んでやろうという方ぜひ読んでやってください。
今日は土曜日。
まさに、本日は晴天なり!!と叫びたくなるような天気だ。
「わぁ~今日とってもいい天気だね。」
彼女の名前は、時内 結。
15才の高校1年生。
好きな教科は日本史・国語。
好きな食べ物はジャガイモ料理というごくふつうの女の子。
「だから、今日は掃除するんだよ。ねーちゃん!
ゴロゴロしてないの!!」
彼は結の弟の時内 頼。
13才、中学1年生。
好きな教科は英語・数学・英語。
かなり成績優秀。
「そんなこと言わないで~~~」
「ごちゃごちゃ言わないでさっさと動く!
ねーちゃんはまず、自分の部屋ね!!」
すかさずホウキとゾウキンを渡す。
ぶつぶつ言いながら、階段を上って自分の部屋へ。
まず、結の部屋にはいると見えるのが大きな本棚。
文庫から参考書まで所狭しと並べられている。
机の上にはパソコンとCDコンポ。
奥にはベッドと少し大きめなクローゼット。
ほっぺを真ん丸にふくませ、手を動かしながら言う結。
「何で私が掃除なんかしなきゃいけないわけ?
今日は宿題が終わったから、
読書でもしようと思ってたのに・・・。」
「久しぶりにクローゼットの中でも掃除するか。
何これ?結構思重いじゃん。
頼、ちょっときて手伝ってー」
大声で叫ぶ。
下から、頼が上ってきた。
「蟻が十!!」
結が頼の肩をポンとたたく。
「もお。お姉ちゃんは。このくらい自分で持てなきゃ。」
「いいの。乙女は箸より重い物を持ったことがなくて当たり前!!」
結がニコニコする。
「はあー。」
ため息をつきながら頼は結の荷物を持ち上げた。
「で、どこ?」
「わあ。頼君!力持ち!!」
結が両手を合わせて歓声を上げる。
(よく言うよ。うちにある30㎏の米俵、よいしょっと持ち上げる癖に。
今のもわざとらしいし・・・。
よっぽどねーちゃんの方が力あるんだよね。
なのに、特だよね。
我が姉貴。
何か惹きつけられるものがあって、やってやんなきゃって思わせるんだよな。)
「うーん。そこがいい。」
「ん。置いたよ。」
その時だった!!
急にクローゼットから光が出て
二人を包んでしまった。
そして、光の中の黒い穴の中に吸い込まれた。
「あれ~~~~」
「わぁ~~~~」
そしてまた、光のあるところに放り出された。
上から頼がふってくる。
(’〇’;)グェッ
結はカエルがつぶれたような声をだした。
「いったぁ~ぃ。重いんだよ。はやくくどけ!!」
「ああ、ごめんごめん。」
頼はゆっくりと結の上からどいた。
周りを見渡した。
人がたくさん集まっている所を見ると、
商店街のようだ。
でも変なのだ。
みんな成人式のように着物を着ている。
そして、結と頼の方をジロジロ気味悪そうに見ながら通って行く。
彼らの頭をよく見るとマゲが結ってあった。
「ねぇ頼。ここって一体どこ?」
「日光江戸townじゃない?」
「人間ってワープできる技術もってたっけ?」
「まだないよ。」
結は大きく目を見開いた。
(まだっておい。頼のやつ
いつかワープできる技術を人間が持てるって信じてるんかよ!!
現実主義の頼君が狂った?)
「こんな奇妙なところ少なくとも今の日本にはないと断言できるね。」
(でも、こんな江戸town的世界見せられるとわかる気もするけど・・・。)
「「う~~ん」」
「あ~もしかして!!!!」
「へっどうしたの?」
「ちょっと待ってて、ねーちゃん。」
近くにいた人に走り寄って行った。
結が見るところ、声をかけられた人はかなり引いてるように見える。
二、三言話すと頼がもどってきた。
「やっぱりね。
聞いたら今、嘉永5年だってさ。」
「ふ~ん。そうなんだ。嘉永と言ったら、天保・弘化・嘉永・安政の嘉永だよね!!
・・・・ってちょっと待て・・・今江戸時代だっけ?」
「どうもそうみたい。」
「タイムスリッパしてしまったということ!?」(ガーン)
すでに結、ムンクの叫びの状態で止まっている。
「ねーちゃん。それを言うならタイムスリップだけど・・・。
あと、ここは土佐だって。」
今まで止まっていた結の目が光った。
「土佐と言ったら山内容堂(豊信)、坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎とか有名だよね。それと・・・・。」
「ストップ!ねーちゃん。落ち着いて。」
「会えるかな?」
「どうだろうね。日本は広いから。」
「いや。会えるよ。絶対に!!」
鼻からフガフガしながら頼に顔を近づける。
(あぁ~。始まったよ。会うって決めてるなら、聞かなきゃいいのに・・。)
「うん。うん。絶対そうだ!」
「それより、ねーちゃん。さっきより、見られてる気がするんだけど・・。」
「うん。それは私も感じてた。でもどうするの?
一番目だっているのは服だと思うけど、お金ないよ?」
「そうだよね。しょうがないから、とりあえず人気のないところに行くか」
結と頼が歩き出した。
「まて~~~~」
後ろを振りむくと役人らしき人たちが追ってくるのがわかった。
結と頼は本能的に危ないことを察知し、全速力で走り出した。
ここまでわたくし森実の駄文を読んでくださりありがとうございます。
何せ初めてもので・・・・・。
「竜馬が行く」を参考にしながら書いています。
これからもバシバシ書いていきたいと思いますので、
よんでいただけるとうれしいです。(^0^)