10 自分たちに対する考察
※実際の歴史とは異なる点が多く、あくまでフィクションですのでご注意を!!
それでも読んでやろうという方ぜひ読んでやってください。
試合後、重太郎はよほどこの三人が気に入ったらしく、
有無を言わせず、そば屋に連れて行っておごってやった。
その後、酒を買い道場に帰ってきて、龍馬と酒盛りをしている。
結と頼も誘われたが、“お酒は二十歳になってから”なので丁重にお断りした。
結達は貞吉の厚意で部屋を一室借りることとなった。
その部屋に結と頼はいる。
頼は机に向かって手習い。
結はころころしながらケータイとにらめっこしている。
「嘉永4年(1851年)5月5日にこっちにやってきて、はや2年か・・・。
はやいな~。ねー頼。あんた最近背が伸びた?」
頼が顔をあげる。
「あっそういえば伸びてない気がする。」
「やっぱり・・・。」
結が起きあがってケータイを頼に投げる。
「これみて。」
頼が筆を置いてキャッチする。
「20××年5月5日。私たちがこっちの世界に来た日を表示している。
ケータイはいじれるのに電池はなくならない。
それに、背が伸びないとくる。
よって私たちだけ時間が止まっているのではないかと推測できる。」
頼がケータイから目を上げて結を見て口を開く。
「ねーちゃん。そう思う。いくら何でも中1で
こんなに背が伸びないはずないよ。」
「うん。私もそう思う。他の人にはなんて説明しよう?
『私は未来から来たからです』なんて公言するき、ハナからないし・・・。」
そう言うと、結は柱にもたれかかる。
「う~ん。『僕たちは不死不老の薬を飲みました!』なんてどう?
いけないよね~。」
「・・・・・いや、案外いけるかも。
長崎にいる偉い異人の先生に見てもらったら、
『原因不明の不老病で、世界で数例しかない珍しいものである。』と言われたと。」
それで良いじゃない?」
結は我ながら名案という顔をした。
「Wow!ねーちゃん。それでいこう!」
「おう!」
パシッ!!!!
2人はハイタッチをした。
特になし。
どうでしたか?
つまらなかったですか?
要するに2人のときは止まっています。