表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初期クラスが自宅警備員であるため一歩でも宿から出ると経験値が全く得られなくなるらしいので、自室に引きこもります!  作者: イ尹口欠
聖痕収集編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/177

95.誰ならアイツを倒せるんだ?

 夕方、ぞくぞくと〈代理人〉たちが戻ってくる。


 ベルナベルと戦闘訓練を積んだ〈代理人〉は、魔力補充のために何度か入れ替わっていた。

 記憶を統合する度に、戦闘方法が洗練されていくのは面白い経験となり、俺の中に蓄積されていく。

 最終的には魔力がすべて尽きるまで、ベルナベルを抑え込むことに成功していた。

 もちろんベルナベルは魔術なしの手加減モードでだが。

 本気を出されたら勝ち目がない、というか一体、誰ならアイツを倒せるんだ?


 聖痕探索部隊はふたつの聖痕を持ち帰った。

 そのうちひとつは北の国ブイユゲット王国からだ。

 ただし商隊の護衛任務についたコーニエルではなく、〈浮遊島〉を拠点にしている連中が持ち帰ったものになる。

 既にカロリルグ王国には聖痕はないらしく、北の国に密入国を果たしたということだ。


 俺は試しに〈豪運〉に聖痕を使うことにした。

 さらなる進化があるかもしれないからだ。


《聖痕をその身に宿しました。強化するスキルをひとつ指定してください》

《〈豪運〉のスキルが〈天運〉に進化しました》


 よし、さらなる進化先があったようだな。

 ただしこれ以上の進化はできなかったので、もうひとつの聖痕は〈経験値75倍〉にした。


 地球人が入手した聖痕はこれで二十個になる。

 あと幾つだろうか、残りは少ない気がする。

 大陸の三分の二を探索し尽くしたから、海中になければ残りは大陸の三分の一にあるということになる。

 終わりが近い、そんな気がしてきた。


 魔術などを繰り返し使い続けているメンツから、久々の成果が上がってきた。

 遂に〈ミサイルジャベリン〉の発動に成功したとのことだ。

 つまり誘導性能があり着弾すると爆発する槍を創造できるようになったということである。

 ちなみに発動した〈ミサイルジャベリン〉を〈隠れ家〉内で撃つわけにはいかないため、槍は〈リサイクル〉に放り込んで始末しているようだ。

 これで攻撃力が大きく上昇した。

 今後とも彼らには魔術の研鑽に励んで欲しい。


 さて宝箱設置の方は順調に成果を出してくれた。

 有用そうなふたつのスキルオーブを出現させることに成功したのだ。

 〈豪運〉のお陰だろう。

 今後は〈天運〉によりさらにレアなスキルオーブを入手できるはずだ。

 入手したのは〈夜目〉と〈ウワバミ〉だ。

 〈夜目〉は既に持っているが、進化の可能性がある。

 〈ウワバミ〉は酒で失敗できないローレアに婿入りした〈代理人〉に役立つだろう。


《〈夜目〉のスキルを習得しました》

《〈夜目〉のスキルが〈暗視〉に進化しました》


《〈ウワバミ〉のスキルを習得しました》


 〈暗視〉のスキルはまったくの暗闇でも視界が通るようになるスキルだ。

 夜間の行動に役立つこと請け合いである。


 〈ウワバミ〉はどれだけ酒を飲んでも吐いたり酷く酩酊することがなくなるらしい。

 やはり貴族には重宝するらしく、相場は〈夜目〉の十倍以上だ。


 さらに進化するとしたら、完全に酔わなくなるのだろうか。

 純粋に味を楽しめるようになるということなら、それも悪くないかもしれないな。

 酔っ払うというのに抵抗があるので、俺は酔う楽しみより酔わずにいられる方がお得な気がするのだが、この辺りは個人差がありそうだ。


 さて宝箱設置のついでに魔力の枯渇と全快を繰り返したお陰で、魔力総量が増えた。

 身体能力については元のままなので、生命線である魔力が伸びるのは大きい。


 さて魔王城では、魔界料理人のもとで〈代理人〉がレパートリーを増やしていた。

 これはクロエと結婚した〈代理人〉の役に立つので後でちゃんと記憶の統合をしておきたい。


 魔王として赴任している〈代理人〉は、暇を持て余して三人のサキュバスと明るい内から遊んでいたようだ。

 どうやら〈性豪〉のお陰で三人のサキュバスを満足させられたらしい。


 ベルナベルがどれだけ大食らいなのかが分かろうというものだ。


 夕食後は、そのベルナベルとお楽しみだ。

 いや俺としては楽しいというより最早、義務感のような感じなのだが。

 気持ちがいいことは確かなのだが、そこには愛とかそういうものは一切、ない。

 ただただ浴びるように精を喰らうベルナベルと俺がいるだけなのだ。


《名前 コウセイ 種族 人間族(ヒューマン) 性別 男 年齢 30

 クラス 自宅警備員 レベル 85

 スキル 〈人類共通語〉〈簡易人物鑑定〉〈槍技〉〈暗視〉〈気配遮断〉

     〈性豪〉〈料理〉〈礼儀作法〉〈ウワバミ〉〈闇:召喚〉

     〈空間:防御〉〈時間:治癒〉〈創造:槍〉〈精霊:使役〉

     〈同時発動〉〈高速詠唱〉〈通信販売〉〈新聞閲覧〉〈相場〉

     〈個人輸入〉〈匿名掲示板〉〈魔力眼〉〈多重人格〉〈睡眠不要〉

     〈闇市〉〈ボーンガーディアン召喚〉〈別荘〉〈夜の王〉〈隠れ里〉

     〈牢獄〉〈テイム〉〈監視カメラ〉〈ホットライン〉〈帰還〉〈領土〉

     〈変身〉〈領域支配〉〈隠れ家Ⅲ〉〈代理人Ⅲ〉〈眷属強化〉

     〈ダンジョンマスター〉〈浮遊島〉〈城塞〉〈リサイクル〉

     〈監視衛星〉〈永続召喚〉〈地下迷宮〉〈天運〉〈視界共有〉

     〈アイテムボックス〉〈経験値75倍〉〈契約:ベルナベル〉

     〈隷属:青葉族〉〈隷属:黒影族〉〈隷属:魔王軍〉

     〈従魔:マーダーホーネット〉〈従魔:レッドキャトル〉》


面白い、続きが読みたい、そういった読者様は評価とブックマークで応援してください。

評価とブックマークは作者のモチベーションに関わるため、是非ともお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ