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初期クラスが自宅警備員であるため一歩でも宿から出ると経験値が全く得られなくなるらしいので、自室に引きこもります!  作者: イ尹口欠
聖痕収集編

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93.ちょっと使い道が分からない。

 やられた。

 〈新聞閲覧〉のトップニュースで、ユウトという地球人が聖痕を入手した記事が載っていたのだ。

 奇しくも入手場所は北の国ブイユゲット王国の領内だというではないか。


 一歩、遅かったか。


 ニュース速報に地球人が新たに聖痕を入手したことを書き込み、俺は天を仰ぐ。

 これで俺以外に聖痕を身に宿しているのは四人になった。

 残る聖痕は全て入手していくつもりだが、最後の最後にどのような形で聖痕を奪い合うのかが気にかかる。

 創世の女神が性悪なのは、なんとなく感じていることなので、聖痕をコンプリートさせる機会を必ずや設けるはずだ。


 ……殺し合いかなあ。


 話し合いができたとしても、聖痕を他人に譲渡するような奴はいないだろう。

 見せしめに最低でもひとりは殺さなければ交渉にならない。

 そういう意味では、女性を手にかけずに済む可能性が増えただけ状況はマシになったとも言えるが。


 しかし俺の願いが果たして創世の女神に聞き入れられるかどうか、まず前提としてはそこからなんだよなあ。


 考えても仕方がない、切り替えていこう。



 さてお肌ツヤツヤのベルナベルが帰ってきた。

 朝食後にベルナベルの今日の予定を告げた。


「ベルナベル、今日は俺を鍛えて欲しい」


「ほう。面白い、主と戦うのか」


「もちろん〈代理人〉とだが……格上を相手にしたときの戦い方を経験しておきたいんだ」


「よいぞ。鍛えてやる。今の主なら無様な負け方はせぬじゃろう」


「だといいが……。場所は〈浮遊島〉の〈地下迷宮〉あたりを使おうかと思っている」


「うむ、良いぞ」


「じゃあよろしく頼むよ」


 俺はベルナベルに鍛えてもらうための〈代理人〉を出して、〈地下迷宮〉に〈帰還〉させた。



《自宅警備員がレベルアップしました》

《〈視界共有〉のクラススキルを習得しました》


 なんだこれ?

 ちょっと使ってみようか。


 おお、これは――〈代理人〉やボーンガーディアンの視界を覗き見ることができるようだ。

 面白いが、ちょっと使い道が分からない。


 いや本来ならば〈従者召喚〉や〈護衛召喚〉といった召喚系スキルが複数あったから、それに使うという前提なのかな。

 すべて〈ボーンガーディアン召喚〉に統合されている現状が特殊なだけで、もともとは使い道があったのかも知れない。

 ともあれ主力の〈ボーンガーディアン召喚〉に統合されたのは紛れもなく有益なので、後悔はしていないが。


 未だに使っていない〈領土〉とかいうスキルもあることだし、多少の無駄スキルは気にせず、ガンガンレベルアップしていくのが正解だろう。


 新しいスキルがすべて役立たずなわけではないのだから。


《名前 コウセイ 種族 人間族(ヒューマン) 性別 男 年齢 30

 クラス 自宅警備員 レベル 85

 スキル 〈人類共通語〉〈簡易人物鑑定〉〈槍技〉〈夜目〉〈気配遮断〉

     〈性豪〉〈料理〉〈礼儀作法〉〈闇:召喚〉〈空間:防御〉

     〈時間:治癒〉〈創造:槍〉〈精霊:使役〉〈同時発動〉〈高速詠唱〉

     〈通信販売〉〈新聞閲覧〉〈相場〉〈個人輸入〉〈匿名掲示板〉

     〈魔力眼〉〈多重人格〉〈睡眠不要〉〈闇市〉

     〈ボーンガーディアン召喚〉〈別荘〉〈夜の王〉〈隠れ里〉〈牢獄〉

     〈テイム〉〈監視カメラ〉〈ホットライン〉〈帰還〉〈領土〉〈変身〉

     〈領域支配〉〈隠れ家Ⅲ〉〈代理人Ⅲ〉〈眷属強化〉

     〈ダンジョンマスター〉〈浮遊島〉〈城塞〉〈リサイクル〉

     〈監視衛星〉〈永続召喚〉〈地下迷宮〉〈豪運〉〈視界共有〉

     〈アイテムボックス〉〈経験値70倍〉〈契約:ベルナベル〉

     〈隷属:青葉族〉〈隷属:黒影族〉〈隷属:魔王軍〉

     〈従魔:マーダーホーネット〉〈従魔:レッドキャトル〉》


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