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初期クラスが自宅警備員であるため一歩でも宿から出ると経験値が全く得られなくなるらしいので、自室に引きこもります!  作者: イ尹口欠
聖痕収集編

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64.さすが俺、分かっている。

 俺は〈代理人〉たちと記憶の統合を行った。

 嬉しいことに魔術研鑽を行わせていた連中が早くも一日目で成果を出した。


 〈同時発動〉というスキルを得たのだ。

 記憶の統合をし終えた辺りで習得したので、複数人に練習をさせたのが功を奏したらしい。

 〈同時発動〉は一回の詠唱で複数の魔術を発動するという俺の欲しかったスキルだ。

 これで複数のボーンガーディアンを召喚できるし、複数の〈ホーミングジャベリン〉を創り出せる。

 また〈ホーミングジャベリン〉自体も改良されており、手で投げずとも出現したときに自動で飛翔するようになっていた。

 さすが俺、分かっている。


 あとは聖痕の探索に出ていた〈代理人〉が魔法の水差しを入手したのは嬉しい発見だった。

 〈個人輸入〉では魔法の品々は高級品すぎてスルーしていたのだが、こういう日用品があるなら少し探してみるのも悪くないと思えた。

 ただ実物を見て購入できないため、効果のほどが定かでないものを購入することになるのが不安だ。

 当然ながら、ベルナベルも画面越しでは鑑定できない。


 しかし複数の〈代理人〉を酷使するのは有効な手立てだ。

 聖痕探しにも人員を投入してみるのも悪くないのではなかろうか。


 ……いや、複数同時に俺がいるのはマズいか。


 あまり派手にやると地球人に見咎められる恐れがある。

 現状、俺はクロエと結婚して宿屋を継ぐことになっているのだから。

 オルタンスモーアの領主ノーマンドのもとにローレアと一緒に帰って結婚するのも早めにした方がいいかもしれない。

 ノーマンドがガエルドルフの街の宿屋に興味を示すとは思えないが、万が一もある。


 ……旅を無事に終えたということにして、ローレアと〈代理人〉をオルタンスモーアに帰還させよう。


 ふとステータスに〈姿写し〉があるのが目に止まった。

 そういえば、習得してから使っていなかったな。

 あれ、これを使えば聖痕探索に〈代理人〉を複数派遣しても俺だとバレないんじゃないか?


 うんうん、行けるな。

 これで問題はない。

 明日から本格的に動こう。


《自宅警備員がレベルアップしました》

《〈眷属強化〉のクラススキルを習得しました》


 おっとレベルアップだ。

 新しいスキルはどうやら、各種召喚スキルで呼んだ従者や執事、護衛たちに〈領域支配〉の効果を与えるものらしい。

 しかしそれらスキルは〈スケルトン召喚〉に統合されてしまい、今はない。

 無駄スキルかと思ったが、どうやらそうではないらしい。

 ここで言う眷属にはボーンガーディアンはもちろん、ベルナベル、青葉族、黒影族、マーダーホーネットも入るというのだ。

 自宅扱いの領域からほとんど出ない青葉族と黒影族、そしてマーダーホーネットの受ける恩恵は大きい。

 ボーンガーディアンは残念ながら恩恵に浴することはないだろう。

 困るのはベルナベルだ。

 夜の運動がまたさらに激しくなるということだろう、勘弁して欲しい。


 ともあれ今日は〈淫夢〉で精を集めてくるらしいので、不在なのだが。

 明日の夜が今から怖い。


《名前 コウセイ 種族 人間族(ヒューマン) 性別 男 年齢 30

 クラス 自宅警備員 レベル 65

 スキル 〈人類共通語〉〈簡易人物鑑定〉〈聞き耳〉〈忍び足〉〈性豪〉

     〈料理〉〈闇:召喚〉〈空間:防御〉〈時間:治癒〉〈創造:槍〉

     〈精霊:使役〉〈同時発動〉〈通信販売〉〈新聞閲覧〉〈相場〉

     〈個人輸入〉〈匿名掲示板〉〈魔力眼〉〈多重人格〉〈睡眠不要〉

     〈闇市〉〈ボーンガーディアン召喚〉〈別荘〉〈夜の王〉〈隠れ里〉

     〈牢獄〉〈テイム〉〈防犯カメラ〉〈ホットライン〉〈帰還〉〈領土〉

     〈姿写し〉〈領域支配〉〈隠れ家Ⅲ〉〈代理人Ⅲ〉〈眷属強化〉

     〈アイテムボックス〉〈経験値35倍〉〈契約:ベルナベル〉

     〈隷属:青葉族〉〈隷属:黒影族〉〈従魔:マーダーホーネット〉》


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