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147.つまり無敵になったわけじゃない、と。

《自宅警備員がレベルアップしました》

《〈楽園〉のクラススキルを習得しました》

《〈領土〉と〈楽園〉を統合します。〈王道楽土〉を習得しました》


 自宅警備員のレベルアップとクラススキルの習得はいいのだが、いきなりスキル統合されると訳が分からなくなるのはなんとかならないだろうか。


「ベルナベル、すまないが新しいスキルを見て欲しい」


「うむ、分かった」


 精を集めてきてからご機嫌で朝食を頂いていたところだった。

 ベルナベルが目を細める。


「〈楽園〉は主が自宅に認定している場所にいる者たちに安心感を与えるスキルじゃな」


「へえ? 根拠もなく安心させるのか?」


「まあそうじゃが、主の自宅扱いなら居心地が良いし、〈隠れ里〉などで守られておるから根拠がないわけでもなかろう」


「それもそうか。〈領土〉の方は法律を策定できるスキルだったけど、結局は使いこなせずに死蔵していた奴だな」


「ふたつのスキルが統合された結果、〈王道楽土〉となった。主の自宅扱いされている土地は今後、武力による攻撃を受けなくなる」


「……は? そんなこと可能なのか?」


「うむ。外部からの攻撃はすべて自宅の手前で消失するし、内部からの攻撃も同様に無力化される」


「凄いな。原理も何もあったものじゃないが、相手からの攻撃を一方的に無効化するのか。今ならあのドラゴンに〈天冥眼〉から〈寄生〉を使っても、大丈夫だろうか?」


「いや。さすがに止めておいた方が良い。わしやそのドラゴンくらいになると、魔法――スキルの効果を上回って攻撃を成功させかねんぞ」


「そ、そうなのか」


 つまり無敵になったわけじゃない、と。

 ていうかベルナベルといいあのドラゴンといい、スキルの効果を上回るってなんだ。


「魔法はより強い魔法に勝てぬのが道理じゃ。慢心はせぬことじゃな」


「分かったよ」


 ともあれこれで自宅扱いされている場所では暴力などによって、俺が大事にしている人たちが傷つくことがなくなるわけだ。

 強力なスキルであることには変わらない。


「さて、わしはそろそろイチロウたちと一緒に大迷宮に行ってくる」


「ああ分かった。……というか楽しそうだな?」


「魔界でもなかなか戦えない魔物がうようよしておる。これが楽しくないわけがない」


「そうなのか。魔界というくらいだから強い魔物が跋扈しているのかと思っていたが、そうでもないのか?」


「どちらかと言えば、悪魔の方が強いし厄介じゃな」


「それもそうか」


 考えてみれば魔界の悪魔たちは独自の文化文明を築き上げているわけだから、魔物相手に手こずるようなことはほとんどないのだろう。

 賢者の石ができたら、魔界へ〈代理人〉を派遣することも考えているが、さてどうなることやら。


 まあその前にオリハルコンとエリクシールを入手しなければならないんだけどな。


 ベルナベルはイチロウたちと一緒に大迷宮へと向かった。

《名前 コウセイ 種族 人間族(ヒューマン) 性別 男 年齢 30

 クラス 自宅警備員 レベル 103

 スキル 〈人類共通語〉〈簡易人物鑑定〉〈槍聖〉〈暗視〉〈気配察知〉

     〈危険感知〉〈気配遮断〉〈魔力隠蔽〉〈精密作業〉〈性豪〉〈料理〉

     〈醸造〉〈錬金術〉〈農耕〉〈礼儀作法〉〈審美眼〉〈酒豪〉

     〈感覚遮断〉〈オートマッピング〉〈呪破〉〈福音の祈り〉〈緑の手〉

     〈麻痺眼〉〈闇:召喚〉〈空間:防御〉〈時間:治癒〉〈創造:槍〉

     〈精霊:使役〉〈同時発動〉〈高速詠唱〉〈通信販売〉〈新聞閲覧〉

     〈相場〉〈個人輸入〉〈魔力眼〉〈多重人格〉〈睡眠不要〉

     〈ボーンガーディアン召喚〉〈別荘〉〈夜の王〉〈隠れ里〉〈牢獄〉

     〈テイム〉〈監視カメラ〉〈ホットライン〉〈帰還〉〈百面相〉

     〈領域支配〉〈隠れ家Ⅲ〉〈代理人Ⅲ〉〈眷属強化〉

     〈ダンジョンマスター〉〈浮遊島〉〈城塞〉〈リサイクル〉

     〈永続召喚〉〈地下迷宮〉〈天運〉〈ボーンアーチャー召喚〉

     〈地脈操作〉〈霊脈操作〉〈全異常無効〉〈王威〉〈寄生〉〈天冥眼〉

     〈王道楽土〉〈アイテムボックス〉〈経験値100倍〉

     〈契約:ベルナベル〉〈隷属:青葉族〉〈隷属:黒影族〉

     〈隷属:魔王軍〉〈従魔:マーダーホーネット〉

     〈従魔:レッドキャトル〉〈従魔:アイスドラゴン〉》

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