146.もう一回いいですかね。
何やってんのミカワヤさん。
あ、どうも本体です。
もう一回いいですかね。
何やってんのミカワヤさん!?
〈代理人〉との記憶の共有をして暇なミカワヤがたまたま助けた未亡人を手籠めにしてしまった。
まあ実際、俺の分身なわけだから、同じ状況だったら同じことをしていたと考えると、ちょっと自分の正気を疑うが。
でも日本人顔はノスタルジーを感じるし、十九歳という年齢の安心感もあって、ついつい手を出してしまいましたとさ。
責任は取るつもりというか、カロリルグ王国に拠点設定して、定住するために家族を作るのは賛成だ。
しかしやり方が汚いというか、命の恩人に迫られたら断れないだろうに。
でもセエレさん、なんだかんだノリノリだったからなあ。
旦那さん亡くして三年間、ニアちゃんを育てて男っ気なしと考えると、溜まってただろうし。
さて今日もリザルトを見ていこう。
スサノオは相変わらず〈新聞閲覧〉の過去分を読み上げているらしい。
内容の濃さを神殿長サイネリアに認められたらしく、待遇が良くなったそうだ。
具体的には神官用の簡素な部屋から客間にグレードアップされて、食事なども普通の神官たちとは別に供されるようになった。
この調子なら最終的にひとつくらいは聖遺物を貰えそうだ。
エチゴヤ商会は通常営業だった。
特別なことは特に無い。
遠方でミカワヤがやらかしただけである。
大迷宮探索部隊は第九十七階層まで到達している。
出現する魔物と宝箱のランクはかなり上がっているが、まだオリハルコンとエリクシールには届かない。
とはいえ、宝箱からは有用なスキルオーブが入手できた。
〈精密作業〉である。
これは文字通り、細かい作業に補正がかかるものである。
料理に補正がかかる他には、……エロいことにしか使えないが。
ちなみに錬金術は錬金釜に素材を投入してかき混ぜるだけなので〈精密作業〉の補正は入らない。
まあ料理に補正がかかれば十分、有意義なのだが。
宝箱設置をしている〈代理人〉からも有用なスキルオーブを入手したそうだ。
〈痛覚軽減〉である。
既に習得済みなので、進化狙いだ。
両方とも早速、使用してみよう。
《〈精密作業〉のスキルを習得しました》
《〈痛覚軽減〉のスキルを習得しました》
《〈痛覚軽減〉のスキルが〈感覚遮断〉に進化しました》
〈感覚遮断〉は、痛覚のみならず五感などの感覚を軽減したり完全に遮断することができるようになるスキルのようだ。
痛覚を完全に遮断することができれば、重傷を負っても〈時間:治癒〉を詠唱したり〈福音の祈り〉を使うのに支障がなくなる。
もちろん普段から痛覚遮断していたら気がついたら怪我をしていたなんてことにもなりかねないので、使用は戦闘時に限るが。
ベルナベルは〈淫夢〉で精を集めてくると言って、消えた。
さて今日は錬金術でもして過ごそう。
《名前 コウセイ 種族 人間族 性別 男 年齢 30
クラス 自宅警備員 レベル 101
スキル 〈人類共通語〉〈簡易人物鑑定〉〈槍聖〉〈暗視〉〈気配察知〉
〈危険感知〉〈気配遮断〉〈魔力隠蔽〉〈精密作業〉〈性豪〉〈料理〉
〈醸造〉〈錬金術〉〈農耕〉〈礼儀作法〉〈審美眼〉〈酒豪〉
〈感覚遮断〉〈オートマッピング〉〈呪破〉〈福音の祈り〉〈緑の手〉
〈麻痺眼〉〈闇:召喚〉〈空間:防御〉〈時間:治癒〉〈創造:槍〉
〈精霊:使役〉〈同時発動〉〈高速詠唱〉〈通信販売〉〈新聞閲覧〉
〈相場〉〈個人輸入〉〈魔力眼〉〈多重人格〉〈睡眠不要〉
〈ボーンガーディアン召喚〉〈別荘〉〈夜の王〉〈隠れ里〉〈牢獄〉
〈テイム〉〈監視カメラ〉〈ホットライン〉〈帰還〉〈領土〉
〈百面相〉〈領域支配〉〈隠れ家Ⅲ〉〈代理人Ⅲ〉〈眷属強化〉
〈ダンジョンマスター〉〈浮遊島〉〈城塞〉〈リサイクル〉
〈永続召喚〉〈地下迷宮〉〈天運〉〈ボーンアーチャー召喚〉
〈地脈操作〉〈霊脈操作〉〈全異常無効〉〈王威〉〈寄生〉〈天冥眼〉
〈アイテムボックス〉〈経験値100倍〉〈契約:ベルナベル〉
〈隷属:青葉族〉〈隷属:黒影族〉〈隷属:魔王軍〉
〈従魔:マーダーホーネット〉〈従魔:レッドキャトル〉
〈従魔:アイスドラゴン〉》