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141.強いチカラには責任が伴う。

《自宅警備員がレベルアップしました》

《〈遠隔魔術行使〉のクラススキルを習得しました》

《〈遠隔魔術行使〉と〈視界共有〉と〈監視衛星〉を統合します。〈天眼〉を習得しました》


 ポップアップしてきたホロウィンドウを眺めながら、戸惑う。

 クラススキルがみっつも統合されたんだが?

 一体何ができるスキルなんだ、これは。


 いつの間にか帰ってきていたベルナベルに聞いてみる。


「ベルナベル、新しく習得したスキルを見てくれ」


「ん? 分かった、どれどれ」


 ベルナベルが俺の方を見透かすような瞳で見つめる。

 その瞳に何が映っているのかは不明だが、魔法を視ることに関して右に出る者はいない。


 ベルナベルは「ほう……」と感心したように呟いた。


「で、どんなスキルだったんだ?」


「まず前提として幾つかのスキルが統合されたじゃろ」


「ああ。ええと……〈遠隔魔術行使〉と〈視界共有〉と〈監視衛星〉だな。最初のは知らないスキルだけど、〈視界共有〉は俺の配下にある者の視界を盗み見ることのできるスキルで、〈監視衛星〉はバーチャル地球儀だ」


「〈遠隔魔術行使〉は〈視界共有〉と合わせて使うスキルじゃ。〈視界共有〉した者を起点に魔術を行使できるというものじゃな」


「へえ? 割りと便利そうだけど」


「便利じゃろうな。例えばボーンガーディアンを並べて前方の視界が得られないとき、〈視界共有〉すれば前方が見えるのみならず、そこを起点に魔術を放てるのじゃからな」


「……十分に強いな。それで、〈監視衛星〉を取り込んだ結果、どうなったんだ?」


「〈天眼〉は空から自在に魔術を降らせることができるようになるスキルじゃ」


「…………それは、凄くないか?」


「そうじゃな。屋外にいる者の直上から〈創造:槍〉で一方的に攻撃ができる。はっきり言ってこれほど凶悪なスキルはなかなかないぞ」


「撃てるのは魔術だけか?」


「そうじゃな。ただ代償というか、失ったスキルの効果がなくなったので一長一短かもしれんぞ」


 バーチャル地球儀を起動して、空から地上に向けて自由に魔術を落とすことができるようになった。

 反面、〈視界共有〉はできなくなったわけだ。

 もともと使っていなかったスキルだから別に不便ではない。


 試しに〈天眼〉を起動してみる。

 バーチャル地球儀と同じ要領で扱えるが、地上の拡大率が増して、人をギリギリ認識できるくらいまで近づけるようになっていた。

 これなら魔術を撃つのに支障はない。


 ベルナベルは呆れたように「恐ろしいスキルじゃな。わしもそこまではできんぞ」と言った。


 確かに恐ろしいスキルだ。

 やろうと思えば、〈代理人〉に〈天眼〉を起動させて〈ミサイルジャベリン〉で空爆し放題になるのだから。

 国家をあっという間に滅ぼせるようになってしまったわけだ。


 強いチカラには責任が伴う。

 そんなことを想いながら、〈天眼〉の有効な使い道がないか考えることにした。

今月はもう少し更新します。


《名前 コウセイ 種族 人間族(ヒューマン) 性別 男 年齢 30

 クラス 自宅警備員 レベル 101

 スキル 〈人類共通語〉〈簡易人物鑑定〉〈槍聖〉〈暗視〉〈気配察知〉

     〈危険感知〉〈気配遮断〉〈魔力隠蔽〉〈性豪〉〈料理〉〈醸造〉

     〈錬金術〉〈農耕〉〈礼儀作法〉〈審美眼〉〈酒豪〉〈痛覚軽減〉

     〈オートマッピング〉〈呪破〉〈福音の祈り〉〈緑の手〉

     〈闇:召喚〉〈空間:防御〉〈時間:治癒〉〈創造:槍〉

     〈精霊:使役〉〈同時発動〉〈高速詠唱〉〈通信販売〉〈新聞閲覧〉

     〈相場〉〈個人輸入〉〈魔力眼〉〈多重人格〉〈睡眠不要〉

     〈ボーンガーディアン召喚〉〈別荘〉〈夜の王〉〈隠れ里〉〈牢獄〉

     〈テイム〉〈監視カメラ〉〈ホットライン〉〈帰還〉〈領土〉

     〈百面相〉〈領域支配〉〈隠れ家Ⅲ〉〈代理人Ⅲ〉〈眷属強化〉

     〈ダンジョンマスター〉〈浮遊島〉〈城塞〉〈リサイクル〉

     〈永続召喚〉〈地下迷宮〉〈天運〉〈ボーンアーチャー召喚〉

     〈地脈操作〉〈霊脈操作〉〈全異常無効〉〈王威〉〈寄生〉〈天眼〉

     〈アイテムボックス〉〈経験値100倍〉〈契約:ベルナベル〉

     〈隷属:青葉族〉〈隷属:黒影族〉〈隷属:魔王軍〉

     〈従魔:マーダーホーネット〉〈従魔:レッドキャトル〉

     〈従魔:アイスドラゴン〉》

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