表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

134/177

134.敢えて懐に入れても良いかもしれない。

 夕方になり、各地から続々と〈代理人〉たちが帰還してくる。


 本体である俺は今日もまた錬金術三昧だった。

 大迷宮探索部隊が大迷宮で素材を入手してくるため、実現できるレシピが増えたのだ。

 いくら〈通信販売〉と〈個人輸入〉があっても、そもそも売っていない素材は買いようがないのである。

 魔物から採取した新鮮な素材を使えるのは贅沢なのだ。


 その大迷宮探索部隊は遂に第四十階層に到達し、ベルナベルが退屈しのぎに戦闘に加わるようになった。

 未だに彼女がガチで挑むような相手はいないが、それなりに楽しめる程度には魔物は強くなってきているそうだ。

 ともあれ俺もレベルアップしているし、戦闘の経験も積んでいるから一緒に戦えている。

 相変わらず宝箱は無視しているが、遭遇する魔物と同程度の魔力帯の宝箱が設置されていると推測されるので、オリハルコンやエリクシールはまだまだ遠いらしい。


 魔王城ではアブラナサント王国から外交使節団が派遣されてきて、非公式に同盟国として扱われる条約に調印したそうだ。

 悪魔だらけの中、外交使節団は生きた心地がしなかった様子で、最後の最後までかなりテンパっていたようである。

 ちゃんと生きて五体満足で帰したのに解せぬが、まあいきなり恐怖は拭い去れないか。


 エチゴヤ商会の内装はあっという間に整ったそうで、明日から営業できるほどらしい。

 もともと貴族街にあった店舗を買い取ったのだから、最低限の改装で済んだというのが功を奏した。

 しかし従業員の雇用がまだなので、それはこれから順次、応募してきた者を面接していくことになる。

 募集を出して割りとすぐに応募してきた人がいるようだ。

 多分、王族かジャクロット伯爵の紐付きではないかと疑っているが証拠はない。

 別に見られて困るようなものはないだろうし、ふたりの紐付きなら能力はお墨付きだろうから、敢えて懐に入れても良いかもしれない。

 ともあれ面接の印象とかで決めるつもりではあるが。


 聖痕収集についての話をブイユゲット王国の大神殿でしているスサノオは、まだまだ序盤の話をしているらしい。

 ソースは〈新聞閲覧〉の履歴だから細かい情報もたくさんある。

 こちらは時間がかかりそうだ。


 宝箱設置をしているダンジョン管理人は、〈代理人〉が〈代理人〉に〈寄生〉することで大量の魔力を獲得できることに気づき、一気に宝箱の内容が良くなったとのことだ。

 自分自身に〈寄生〉するとは、その発想はなかった。

 〈天運〉もあって、みっつの有用なスキルオーブを入手できたそうである。

 〈危険感知〉〈解呪〉〈癒やしの御手〉のみっつだ。

 〈危険感知〉は直感的に危険を察知するスキルであり、魔物の奇襲に気づいたりすることができる有用なスキルである。

 〈解呪〉は効果を発揮している魔術を解除するというものだ。

 ただし対象の魔術に触れる必要があるため、使い所は限られてくるだろう。

 〈癒やしの御手〉は触れた対象の怪我・毒・病気を瞬時に回復させるというもので、魔力の消費量は多めだが、魔力量の多い俺にとっては相性がいいスキルだ。

 〈時間:治癒〉の魔術は対象の時間を巻き戻すことで治癒を施す関係で、病気を治すことは難しかった。

 その弱点を補える〈癒やしの御手〉は純粋にありがたい。

 というわけで早速、みっつのスキルオーブを使用していこう。


《〈危険感知〉のスキルを習得しました》

《〈解呪〉のスキルを習得しました》

《〈癒やしの御手〉のスキルを習得しました》


 よしよし。


 さて今日はベルナベルは〈淫夢〉で精を集めてくる日だ。

 昼間は戦闘して身体を動かして機嫌が良くなっていたので、きっと夢の中でハッスルするのだろうな。

 死人が出ないことを祈っておこう。

1週間程度の更新予定でしたが、新たに書いた分がキリのよいところまで行ったので、もう1週間更新します。よろしくお願いします。


《名前 コウセイ 種族 人間族(ヒューマン) 性別 男 年齢 30

 クラス 自宅警備員 レベル 99

 スキル 〈人類共通語〉〈簡易人物鑑定〉〈槍聖〉〈暗視〉〈気配察知〉

     〈危険感知〉〈気配遮断〉〈魔力隠蔽〉〈性豪〉〈料理〉〈醸造〉

     〈錬金術〉〈農耕〉〈礼儀作法〉〈審美眼〉〈酒豪〉〈痛覚軽減〉

     〈オートマッピング〉〈解呪〉〈癒やしの御手〉〈闇:召喚〉

     〈空間:防御〉〈時間:治癒〉〈創造:槍〉〈精霊:使役〉

     〈同時発動〉〈高速詠唱〉〈通信販売〉〈新聞閲覧〉〈相場〉

     〈個人輸入〉〈魔力眼〉〈多重人格〉〈睡眠不要〉

     〈ボーンガーディアン召喚〉〈別荘〉〈夜の王〉〈隠れ里〉〈牢獄〉

     〈テイム〉〈監視カメラ〉〈ホットライン〉〈帰還〉〈領土〉

     〈百面相〉〈領域支配〉〈隠れ家Ⅲ〉〈代理人Ⅲ〉〈眷属強化〉

     〈ダンジョンマスター〉〈浮遊島〉〈城塞〉〈リサイクル〉

     〈監視衛星〉〈永続召喚〉〈地下迷宮〉〈天運〉〈視界共有〉

     〈ボーンアーチャー召喚〉〈地脈操作〉〈霊脈操作〉〈全異常無効〉

     〈王威〉〈寄生〉〈アイテムボックス〉〈経験値100倍〉

     〈契約:ベルナベル〉〈隷属:青葉族〉〈隷属:黒影族〉

     〈隷属:魔王軍〉〈従魔:マーダーホーネット〉

     〈従魔:レッドキャトル〉〈従魔:アイスドラゴン〉》

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ