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18歳大学1年生…死亡しました。

少し変更しました。

突然目の前が真っ白になった。

自分の身に何が起きたのか思い出せないのだが、何となく全てを悟り諦めた。きっと自分は死んでしまったのだろうなと。


思い返せば何とも寂しい18年間だったのだろうと思う。

10歳の頃に親の離婚で母子家庭になり、その後に出来た母親の恋人は勝手に家に住み着く始末。しかも前妻と離婚をまだしていなかったらしく修羅場になるし…と、色々と問題が発生した。

その影響から憧れていた男女の恋愛に失望を覚えた。元々幼い頃の私は恋に憧れてる女の子だった。それも恋する事に楽しみを抱き、特に恋人関係は望んではいなかったタイプの方。

同学年のイケメン男子にドキドキして妄想の日々に楽しみを見出だす。奥手で純粋ピュアな女の子だったのだ。


ただそんな妄想に楽しさを抱いていたのも中学生までで、高校生では恋人関係への憧れは消え去った。

結果、告白や交際の経験もする事なく18年で幕を閉じる事になったのだが…やはり1度ぐらいは経験したかったと今更ながら思う…。


好奇心というか…欲というか…人生の先にあったかもしれない男女の営みを。何なら更にこの先の結婚や出産、子育てなども。

ただそうは思っていても、経験できたとは全くもって想像さえも出来ない。


私は中学生までは母子家庭の貧乏生活で、従姉妹イトコのお下がりばかりを着ていてお洒落もなにもなく地味に過ごしてきた。

そんな引け目もあって、引っ込み思案で男子とはあまり話せなかった。

高校生ではバイトを始めたのだけど、学校での勉強とバイトとで時間は埋まり…友達と遊ぶという青春もあまりなかった。逆に推しというモノが出来てそちらに費やしてしまうほどだ。


高2の時に手にした恋愛ファンタジー小説。最初はファンタジーが多めで冒険者達が成長していく過程が占めていた。

その中にチラチラと入ってくる淡い恋心。ヒロインの魔法使いに恋をする戦士と魔法使いの三角関係。この3人は幼馴染みで幼い頃からの付き合いだったという内容。

その小説は漫画化され、アニメ化までするほど人気になり更には映画化までした。しかも声までもが良くてキャラクターソングのCDも出ていた。私はこの戦士が最推しで、2次元の彼に恋していた。


進学先の大学に彼に似た感じの男子がいたら…と期待しながら入学したのがつい最近。

授業開始から1週間が過ぎた頃…それが今現在。何ともむなしい…終わり方だ。

せっかく恋愛に前向きな気持ちになってきていたところだったのに。


(…っていうか…いつまで意識は続くのだろうか…。もしかして私、まだ死んだ訳じゃないのかな?)


「おーい。もっしもーし」


意識の向こうから誰かが呼び掛けてくる声がする…気が…する。

やっぱりまだ死にきれてない?目を開けたら…まだ生き返れる?そう思って重いまぶたを動かそうとしてみる。目を開けたら、もしかしたら病院のベッドの上かもしれない期待をほんの少し抱いていた。


「おーい、やっほー!目、開く?」


声の主は死にそうな相手わたしにヤケに軽く声をかけてくる。状況を考えたら非常識じゃなかろうか。私はちょっとイラッとした。思いの外、瞼が重いのに外野が…この人が…うるさい。


四之宮しのみや明日菜あすなさん、意識ありますか?大丈夫ですか?」


突然名前を呼ばれた驚きから目が開く。

いきなり意識が引き戻された為に頭がクラクラし動悸がした。体調的に気持ち悪いけど…知らない人に自分の情報を知られてるのも気分的に気持ち悪い。


「私…の…名前…なんで、知ってるんですか?」

「あ、気付いた!よかったー」

「アナタ…誰?…何?」


恐怖感から口調が強くなってしまう。そして身を守る為に威嚇いかくで目を見開く。

だって、どうしても病院の先生には見えない。


「ココ…何処…」


視界には何も無い…真っ白な空間。


「あー…かみです、一応」

「…か、み?様…」

「一応」

(一応ってなんだろ?)

「すまん!申し訳ない!実は間違えた!」


申し訳なさそうに手を合わせる自称神様。


「お詫びに転生先を選ばせてやるよから、許してくれる?2回チェンジの3回までやり直しOKの大サービス!」

「…は?」


今…何て言っていた?私は思考が上手く働かず混乱しつつあった。いや、混乱するだろ…誰だって。そもそも軽すぎると思うのだが。



眠気に抗えないお年頃。腰の痛みに悶絶するお年頃。…つまり更新頻度は亀の速度の如く?そんな感じでよろしくお願いします。

最初の更新から少し手直しさせていただきました。

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