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長い夜が明けるように  作者: 紅椿
第一章 新しい世界と藍鼠
8/37

撃退 

セン視点です。

今、俺は始まりの街中を早足で歩いていた。


…あー。目覚ましが壊れるとか最悪だ…。こういう日に限ってカノが早く来てたりするんだよなぁ。


そんなことを考えながら建物の角を曲がる。

ちょうど広場が見え……




んんんんん?



は?誰だよ。おいカノに話しかけてやがるのは。あ?


遠目でカノに話しかけているプレイヤーが二人見える。知り合いかもしれないって?いや、カノの様子がどう見ても嫌がっている様にしか見えない。道とか訪ねてるだけかもって?それこそ論外。マップがあるだろうが!


すぐさま弓を装備する。


このゲームではPKは禁止されていない。特にメリットもデメリットもない。デスペナルティで相手から少し恨まれるくらいか。



ああ、勿論問答無用で、というわけではなく。カノに危害を加えないならば許そう(殺さない)。二千歩譲ってだが!


というわけでカノのほうに歩きつつ様子を見る…。


男達はカノに話しかけるも無視されている様だ。


…これで引き下がるなら良いが。


しかし、しびれを切らしたのか男達はカノの腕を掴んだのだ。





………死 ね(ギルティ)



汚泥よりも薄汚く気色悪い(羽虫)共は綺麗なポリゴンとなって死んだ(消えた)。…広場の一角がポリゴンで真っ赤に染まってしまったがそんなことはどうでもよろしい。花蓮に危害を加えるものが消えればいいのだ。


羽虫共に対する怒りを出さないように顔に笑顔を貼り付け、いつも通りに挨拶する。此処で俺がいつも通りでなければカノも引きずってしまうからな。



「よー、カノ。遅くなって悪いな」


「…あー、うん。これからは遅れないでね?」


カノの表情が何処か引き攣っている気がする。やはり羽虫共に集られたのが怖かったのだろうか…?

ああ、でもポリゴンはかかっていないようで良かった。


それにしてもやけに視線を感じる。カノを見ているのだろうか。


「よし、じゃあ行こうか」


「……ん」


カノが少しぼんやりしていて歩みが遅い。俺が遅れたせいで予定していた時間より遅れてしまった事もあるし…


「確か始まりの平原の端だったか?」


「……あ、うん。そーだよ」



…此処から早く移動した方が良いな。




「ひゃっ⁉」


角に曲がり少し人の目が減った所でカノを抱える。


「少しショートカットするぞ」


「え?ちょっっ」


「…【緋風】」


足首に巻きつくように帯状の魔法陣が現れる。建物の屋根に飛び乗り、そのまま屋根から屋根へ移るように移動する。


「っきゃあああぁぁぁ⁉」


「……五月蠅いんだが」


「いきなり飛ぶやつがある⁉ちょっ速っっ!!!てか何そのスキル!?」


カノが叫びながら俺をバシバシ叩く。急に元気になったな…。


…ちなみにこのスキルは先日平原に行ったときに入手したものだ。簡単に言うと身軽になる。10秒以内にモンスターを5匹狩るという条件で入手できた。

制限も殆ど無く、使いやすい。


「よし。折角だしこのまま直行するぞ」


「はあぁぁ⁉」




……結局ボス戦前にカノが少し酔った等と言い出して休憩する羽目になった。


話が全然進まなくて大っ変申し訳ありませんんっっ‼


次話は一応フィールドボス戦の予定です!


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