表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少し怖くて、ビックとする続話  作者: 檜尾 眞司
8/18

〜写真にて〜

昔の写真を見て、この子誰だったと思う事はないだろうか?

忘れているだけなら良いのだが!


〜写真にて〜


 それは、いつ撮られたか記憶にない。


 一枚の写真がある。

 

 小学校の時の集合写真である。

 そこには、同級生が15人が写っている。

 田舎の小学校で一年生から六年生まで全員で15人である。

 だが、俺の記憶では全校生徒は14人だったと認識している。

 その一人が、どうしても思い出せないのである。


 一番右端の男の子がそれである。


 もう、30年も前の事で記憶が曖昧になっている。

 まあ、ただ忘れているのだと思うのだが!


 ある日、それは突然だが同級生に訃報との知らせがあった。

 本日お通夜で明日告別式だと言う。

 俺はお通夜に直ぐに向かった。


 お通夜には、同級生たちが集っていた。

 懐かしい面々であり、不謹慎だが同窓会の様な雰囲気になっていた。

 そして俺もそこに入っていったが、なにかがおかしいのだ。


 皆んなが俺には無関心なのだ!

 声を掛けても誰も答えてくれないのである。


 そして、俺は気づいてしまった。


 あの写真の右端に写っていたのは俺なのだと。

 俺は皆んなを同級生だと思っていたが、俺はこの世の存在では無く霊体であり、あの写真に写り込んでいたのである。


 その時はもうこの世のものでは無かったのである。


 そう、小学一年生の時に車に跳ねられ死んでいたのをこの瞬間思い出したのである。


 

ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ