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少し怖くて、ビックとする続話  作者: 檜尾 眞司
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〜地下にて〜

地下に入ると永遠に出られない気がする。

閉鎖された空間だからだろう!

だか、少しワクワクするのはわたしだけだろうか?


 〜地下にて〜


 ある街の駅前には地下通路がある。

 地下街とまではいかないが、かなり広い空間で駐輪場と駐車場が隣接されている。


 ある夜仕事で遅くなり、地下通路を通って帰ろうと地下に入った。

 時間は0時を少し回っていた。

 

 真っ直ぐに行けば大通りに出られ、信号も無いので地上を歩くよりは近道である。

 歩いて行くと、いつもの出口が閉まっている。 

 だが、今まで気付かなかったが通路がまだ奥に続いている。

「こんなに奥まで繋がっていたかな?」


 しかし、今さら戻るのも時間の無駄だと思い奥まで進む事にした。

 通路はどこまで行っても出口が見当たらない、そして照明も徐々に薄暗くなってきている。

「もう、30分近く歩いているぞ!」

 

 永遠に出られない気がしてきていた。

 通路も荒れた感じになり、不気味な雰囲気になっている。


「戻った方が良さそうだな!」

 意外と冷静さを保っていた。

 

 その時、少し広い空間が現れた。

 やっと出られそうな開けた感じだ。


 だが、そこに広がる風景をなんと表現したらいいのか、例えるなら昔見た映画で猿が人間を支配する物語があったが、廃墟の地下に地下鉄の駅のシーンが似ている気がする、

 核戦争で地球が荒廃した世界!


 かなり、荒れ果てている。

 

 だが、扉がみつかり地上に無事出られたのである。

 物語の展開では、地上に上がると地球は滅んでいた見たいにはなるが!


 いつもの街並みであった。


 虫の鳴き声もしていていたって平和であった。


 

 翌日、もう一度あの地下空間に行ってみたが扉が閉まり、関係者以外通行禁止の看板がしてあり通路があるか無いかも確認も出来なかった。


 後日いろいろと調べた結果、この街では50年も前に駅前に地下鉄の計画があり、一部工事が始まったが地盤が緩く沈下事故が起こった。


 当然、工事は中止となり現在に至るらしい。


 昨日、永遠に続いていた通路は線路が敷かれる予定だったところで、最後の空間がやはり駅の予定地で沈下事故の現場らしい。

 たまたま、点検で扉が開いていて私は迷い込んだらしいのだが!


 世の中にはまだまだだ知らない事が多いようである。


 聞いた話しでは、あの駅跡の地盤沈下の付近には出口は無いらしのだか!


 私はいったいどの様にして地上に戻ったのだろうか?

 

 未だに謎である!

 

 

いつも、ありがとうございます。

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