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少し怖くて、ビックとする続話  作者: 檜尾 眞司
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〜学校写真〜

過去の事は美化されてしまう。

だが、物語の主人公は美化され無いままに去っていった様だ。


〜学校写真〜


 あれは何年前だろう。

 私が小学生の低学年の頃だったと記憶している。


 親の都合で、祖父母の暮らす田舎に住む事になりその土地の小学校に通う事になった。

 クラスは2クラスしか無く、低学年と高学年のクラスのみであった。


 多分、1年しか居なかったと記憶している。

 その時撮った写真がある時出てきた。

 そこには10人の児童が写っている。

 当然わたしの幼い姿も写っているはずだが、なぜか見当たらない。

 それではこれはいつの何処の学年の写真なのか?


 他に写真がないか探してみたが見当たらない。

 たが、私は確かにこの学校に通っていた確かな記憶だと思っている。

 

 いく日もその事が頭から離れないでいた。

 そして私はその学校へ訪ねてみることにした。

 今でもあるかはわからないが、どうしても確かめたくて足はその田舎にむかった。

 

 やはり、小学校は廃校となり無くなっていたので有る。

 祖父母も亡くなり、親も他界したため確かめる術が無くなってしまった。


 祖父母が住んでいたその跡には私の祖先のお墓が残されている。

 お墓参りだけでもしようとそこにむかった。

 代々のお墓があるものの、参るものも無く荒れ放題になっていた。

 

 私は手を合わし懐かしい光景に想いを馳せていた。

 ふと、あるお墓を見つけた。

 前からあったのだろうか!

 随分と小さなお墓だ。

 周りのお墓と比べると一際小さなお墓である。

 どうやら幼く亡くなった子供の墓のようである。


 なるほど、謎が解けた気がする。

 それは小学1年生の時、池に一人遊びに行って池で溺れた子供である。

 そして、亡くなったていたのだがその後、魂だけが学校に通っていた様だ。

 だから写真には写らなかったのである。

 

 ようやく真相がわかり終わりにできそうだ。


 そのお墓には私の名前が刻まれていたからである。



 

久しぶりにありがとうございました。

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