〜大病院にてふたたびの再び〜
病院での出来事はリアルで想像するだけで、怖い!
毎回、執筆中に鳥肌が立ってしまう。
〜大病院にてふたたびの再び〜
私はこの病院に配属されて数年になる。
この病院の警備員として働いている。
深夜の巡回業務に出発したのは夜中の午前2時頃でした。
12階建ての大病院4階階から地下1階が外来診療の部屋があり、隅々まで巡回すると40分程度掛かる。
まあ、大病院ともなると救急に備え24時間待機している課もあり、全てが閉まっている訳ではないのだが!
3階の小児科の外来巡回に差し掛かった。
小児科はこの時間はめったに誰かが残ってる事が無く、診察室は閉まっている事が多い。
診察室をノックしながら施錠を確認していった。
ふと、診察室4が開いている。
「巡回です、誰かいますか?」声を何度か掛けたが誰もいない!
電気も点灯していない。
「未施錠か!」
小児科には授乳室やプレイルームなども併設されている。
一通り確認をし、次へ移ろうとした時であった。
(タータタタタタタータタタタンタ…タータタタンタータタタタ…)
診察室4の部屋から音楽が鳴っている。
音楽といってもメロディ音である。
診察室4の扉を開けて覗くと受話器の付いたナースコールが鳴っていた。
鳴っている場所を確認すると、診察室4の前にあるプレイルームからである。
目の前に見えるプレイルームには誰も居無い!
なかなかメロディ音が止まら無いため、受話器を取り耳に当ててみた!
何も聞こえない、そしてメロディ音は止まった。
「何かの誤作動だろう…」
私は自分自身に納得させるために呟いた。
診察室4の扉を静かに閉め、振り返った瞬間!
また、メロディ音が小児病棟に響きわたった!
私はその場を急いで離れた!
あの時振り返った瞬間、プレイルームにナースコールを押す小さな男の子が見えたからである。
……!
ありがとうございました。