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味見好きメイドは勇者サマ!  作者: モスコビウム
21/24

ついに

いや、ほんまに。

抜き打ちテストとか、マジであかんと思うねん。


もうなんかあまりにも衝撃すぎて、口調が関西弁もどきになってしまってた。

いや、なんで衝撃すぎたら関西弁もどきになるのかは分からんけど。

とにかくだね、私が言いたいのはだね。



両親来る、アカン!

やばい!

捨てられてしまう!



ということ。

正確には、一応事前に知らされたけど、明日とかもう抜き打ちの枠に入れていいよね?

師匠以上に鬼だわ!

「いやだぁぁぁ…」

ガチャ

「どうしたんだいロテル?」

あ、ヤルフ兄さん。

このところ、修行修行ですっかり存在を忘れてた。

「明日私は捨てられるんです」

「え!?ち、ちょっと待って、説明してくれ」

「明日、お母さんとお父さんが、私の仕事ぶりを見にこられるんだそうです。そんで、私の修行具合なんですけど、かくかくしかじか…」

私のダメダメイドっぷりを兄さんに説明すると、兄さんは目を見開いた。

「そうか、ロテルはメイドの仕事が苦手なんだな。ふむ…母さんも父さんも厳しい人だからな…」

終わったなこりゃ。




あ、ちなみに。

両親が来るの、今日だったりするんだな!



昨日師匠に教えられ、で、今日。

私は決めた。

メティ、頼んだ!


〈応。わかりました。お任せください〉


心強い味方だ。

ようし、これで私は捨てられない…はず。

ガチャ

「ロテル!」

「は、はいっ!?何ですか師匠!」

部屋に師匠が入ってきたので、ピシッと気をつけをした。



「お帰りになりました」



ついに。

私はゴクリとつばを飲み込んだ。


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