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味見好きメイドは勇者サマ!  作者: モスコビウム
20/24

ご視察に来られるようです

午後の修行が終わり、私は部屋でのんびりしていた。

ベッドの上でゴロゴロ。

最高すぎる。

ご主人様ーとか麻痺毒がーとか、そういうことから解放される時間。

え、現実逃避?

失礼な。

ちゃんとした休憩時間ですから。


コンコン


ドアがノックされた。

誰だろ?

「はい」

「私です」

返ってきたのは、師匠の声だった。

ドアを開ける。

師匠は、ドアを開けてすぐ口を開いた。

「あなたは、料理を作ると危険な物を作り、掃除は逆に散らかし、洗濯はかろうじてできるものの、道具を壊しましたね。」

はい、そのとおり。

いきなり何だ。

でも否定はできませんかね。

「大事な話をいたします」

はあ。

大事な話?

私を雇うって人がいたとかじゃないだろうね。


そこで師匠に告げられた内容は、本当に結構大事な事だった。



「明日、ご当主さまと奥様がお帰りになり、その際、ロテル、あなたのメイドとしての仕事ぶりを見られます」



お、おお?

今世初の両親との対面?

どんな人なんだろう?

美形かな?

お父さんの方、カタブツだったり?

お母さんの方、シンデレラの継母みたいな人だったらどうしよう。


って、ちょっと待て?


なんかアカンことを師匠にさらっと言われた気がする。




その際、

あなたの、

メイドとしての、

仕事ぶりを、

見られます?



…私の、

食べたら麻痺るスープを作った料理とか、

物が散らかるだけの掃除とか、

道具破壊のオマケつきの洗濯とか、

もろもろの、


メイドとしての。

仕事ぶりを。

両親が、


見に来る。



詰 ん だ !


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