表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
味見好きメイドは勇者サマ!  作者: モスコビウム
2/24

お話

起きて、



ねえ、起きて。


私の自我にまた意識が戻る。

誰?

誰かが呼んでる。私を。


わたくしが誰かは、秘密です。

少し、あなたとお話がしたいわ。


お話?

悪いけど、私、自分が誰かも覚えてない。

頭もぼうっとするし、あまりまともな話は期待しない方がいいよ?


うふふ、やはりあなたは面白い方ね。

あのね、今からわたくし、あなたにお願いをするの。

転生に、興味はあるかしら。


転生?

ああ、あの一度死んでからもう一度別のものに生まれ変わるっていう?


ええ。

あなたに、転生してもらいたいの。


輪廻の輪、だっけ。前にそんな言葉を聞いた気はするけど…なんだっけ。

転生、か。

面白そうだし、私はOKだよ。


あら、嬉しい。

なら、私があなたのお願いを、そうねぇ…三つ叶えて差し上げますね。


お願い?どんな願いでもいいの?


ええ、もちろんよ。


そうだな、いいよ。

面白そうだし。


助かるわ。ありがとう。


その前に、あなたにいくつか聞きたいことがあるんだけど…。


あら、なにかしら?

わたくしが知っていることならお答えするわ。


えっと、じゃあまず、私って、一度前の世界で死んだの?


ええ、残念だけど。

あなたが死んでしまってから、わたくしが魂だけここに運んできましたの。


た、魂だけ…。

まあそれはおいといて、次。

ここはどこ?


うふふ、ここはね、わたくしのおうちよ。


は、はあ。

まあ、質問はこのあたりでいいよ。


ええ、答えられてよかったわ。

それじゃあ、お願いを叶えるわね。


うん。

じゃあ、一つ目。

よく小説とかで「不思議な能力を持って生まれる」ってあるじゃん?


ええ。そういう方々は、たまにみるわ。


なら私、そういうのを一つでもいいから、持って転生したいな。

憧れるんだよ。ああいうの。


分かったわ、そのくらい簡単よ。

二つ目は?


ええと、二つ目。そうだな、ある程度有名なお家とかに憧れるかな。


有名なお家、ね。それも叶えるわね。

あと一つは?


そうだなー、何にしよう。

あ、相棒は犬かオオカミがいいな!

もふもふしたい。


その三つでいいかしら?


うん、いいよ。お願い。


それじゃ、転移させるわね。


おう!っと、ちょっと待って。

あなたの名前は?


うふふ、そうね。

皆には、「ライル」って呼ばれてるわ。


らいる、かぁ。覚えとくね。


楽しみね。またお会いしましょうね、お話ししたいわ。



…そこで、私の意識が途切れた。

やっと!やっと2話目!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ