表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
味見好きメイドは勇者サマ!  作者: モスコビウム
15/24

料理のリベンジ

翌日。


「いいですか、まずは料理の修業を完璧にします。そうすれば、最悪厨房で雇ってもらえます」

「はい!」

師匠にそう言われ、私は厨房に向かった。




「今日はスープを作ります。ここに材料はありますから。作り方は分かりますね?」

「はい、もちろん!」

もちろん知りません!

って言おうとしたんだけど、

「それじゃ私はあっちで待ってます」

最後まで言う前に、ルカは行ってしまった。

何故ー?

まあいいや。

分かりますね?って言うくらいなら、簡単なんでしょ。

適当にやっときゃスープはできるでしょ!

とりあえず、野菜切るか。

えっと、じゃがいもにたまね…なんかこの玉ねぎ黒いんだけど。

ま、こういう品種なんでしょ。

って、具はこれだけか。

包丁でさくさく切っていく。

よし、切れた。

次何すればいいんだろ。

野菜に火をとおすとか?

うむ、そうしよう。

フライパンをだす。

確か、火が通りにくい野菜からの方がいいんだっけ?

それなら、まず玉ねぎ、じゃがいもっと。

しなしなになってきた。

お、よさげ?

よし、野菜はできた。

次どうすんだろ?

あれか、スープか?

材料のおいてあるところにあったのは、昆布?

おお、昆布なら出汁とりの筆頭ともいえる存在ではないか!

えーっと、確か前世で昆布の出汁の取り方をネットか何かで見てた気がする。

まず、表面を軽くふきます。

タオルないな、エプロンでいっか?

そんで、分量の水に数十分つけます。

水…分量ってどんくらいかな?

ま、いいか。

鍋に適当に水を入れる。

1リットルくらいかな?

そんで、昆布をぽいっと。

はい、本当はこの間に具を用意するんだよね。

知ってたから!

知ってたけどやらなかっただけだから!




数十分後。

っし、やっと昆布水につけるの終わった!

鍋を、えっと、火の強さってなんだったかな?

弱火?強火?

よし、間をとって中火だ!




ぐつぐつ。

お、沸騰しそう。

そして、沸騰する前に昆布をさっと取り出す、と。

はい完璧ー!

出汁とれた。

美味しそうな金色の出汁が!

それでは具をブチ込みまして、


…出汁が黒くなったんだが?


…きっと、そういう昆布だったんだろ!

ねぇメティ!?

そうだよね!

そうだと言って!


〈応。はい、それはヨロモという海藻で、ニンギョクという黒い野菜と反応して黒くなります。〉


よ、良かった。


〈また、その際…〉


あ、出汁が黒くなった理由が分かればいいよ。


…あれ?

これ、メティにスープの作り方教えてもらえば良かったんじゃね?


違うから!

わ、分かってたけど!

一人で成功させたかったんだよ!




ふと、私はあることに気づいた。

ビンがある。

はっはあ、ヒューはまた私を試すつもりかな?

そう何度も引っかかってたまるか!

無視だ、無視!


さて、鍋から美味しそうな香りがただよってきた。

よし、ここで、

味見だ!

味見大好き!

小さめの器にスープを少し入れ、いただきます!


美味しー!


ぴこんっ

「スキル 麻痺耐性 状態異常:麻痺の効果の軽減」


ん、何か聞こえた?

気のせいか。

にしても、質素だなあ。

ミソスープならぬシッソスープってか?

うわ自分で言っといて引くわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ