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宅配少女孝子 1

のんびりと更新予定です

4〜5話くらいから主人公が動き出すはずです。。

それまでは自己紹介と回想が続きますが我慢して読んで貰えると嬉しいです


会話が多くなるのは本編が始まってからかな?

慣れるまでは誤字やルビ無しは御容赦下さいませ。

私の名前は浅田孝子あさだ たかこ、年齢17歳のフリーターです

いきなり自己紹介とかしちゃいましたけど主人公ではありません。

何を言ってるんだと思うのでしょうが少しお付き合いして下さい。


半年程前までは私も学校に通ってました、勿論高校生です所謂JKと言うやつです

今はまぁ訳あって辞めてしまい早期の自立の為に2つのアルバイトを掛け持ちしながら肩身の狭い実家暮らしですが…


バイトですか?飲食店と宅配の配達員をやっていますが?

あ、もちろん免許は持っていませんので最近良く見る自転車の後ろに台車の付いた集配所から近隣の担当エリアだけの配達員ですけどね。


女性なのに受付じゃなく配達員なの?と思われるでしょうがこう見えて体力にはそこそこの自信がありますので。

なにせ小学校から高校までずっと部活でバスケをして走り回っていましたからね。

脚力とスタミナだけは人並以上かと自負しております。


学校を辞めた理由ですか?

そうですね……。月並な理由で申し訳ありませんが、所謂イジメという奴ですね

まぁ少し暗い話になりますけど、その辺からお話ししますね。




私の家は母子家庭と言うやつでして母と私、そして6歳離れた姉が一人の三人家族です、父は私が2歳の時に交通事故で亡くなりました。

あ、いえいえ気にしないで下さい、父の事にはそれ程悲しくはありませんので。

まぁそう聞くと薄情者と思われるかも知れませんが何せ当時の私は2歳でしたので思い出と言うか父との記憶がありませんので。

私にとっての父は、母や姉からの思い出話と数枚の笑顔の写真の中だけのそんなかんじですから。

勿論居ない事への寂しさなどはありますけどね……。


母も姉も優しいので私が寂しいなんて言ってたらわがままですよね。


父が亡くなってからは幼い子供達2人抱えての生活なんてできる訳も無く

母の実家に三人共お世話になっていました、それでも母子手当だけで過ごせる事も出来ず母は仕事を探さなくてはいけませんでした。

結婚する前に取っていた資格を活かして事務のパートを始めたらしいです。


母はやる時はやる人なので、持ち前の頑張りで育児と両立(勿論祖父母の協力は有りました)して私が小学生の3年生の時には正社員に登用され

中学2年生の時にはなんと本社の主任へと出世しちゃいました。

我が親ながらすごい人だと尊敬しております。


それに合わせて転勤しなければならず、家族三人で祖父母の家を出る訳ですよ


長々と語りましたがここからが本題です、例のイジメの原因ですね。

あー、その話にも関係あるのですが補足として私、小さいんですよね………

ん?今違う一部分の想像をしませんでしたか?!怒りますよ?

まぁそちらも小さいってほっといてください!


身長ですね、146cmしかありません。

小学5年生で止まってしまいました成長が。ハイハイ全体的にですよ。

バスケやバレーをやると背が高くなるとか、アレ嘘ですね、ここに被験体が。


話を戻しますね、中学2年生の終わりに転校する訳ですよ。

あ、それ自体はイジメと何も関係ありませんよ?

まぁ中2の終わりです、勿論バスケ部に入りましたが当然その時期にはレギュラーは決まっている訳ですよ。そんな途中参加の転校生がいきなりレギュラーになれる訳もありませんよ。そんな事になれば今迄のチームワークが壊れちゃいますから

身長は関係無かったと思います……思いたい。


それでも中3の最後の夏の大会には少しだけ試合に出して貰えましたし

普段は試合に出れずともボールを持って走り回るだけで楽しかったですよ

あ、言葉通り持って走ったら反則ですからね?ドリブルしてくださいね?


そんな中学生活も終わり、高校へと進学する訳なんです

まぁ部活バカでしたので進学校には行けませんでしたが、そこそこの中の上くらいの地元の私立女子校には行けたんです。


当然、高校でもバスケ部に入りましたね。

身長は低いですけど運動量とすばしっこさには自信が有りましたし、ゴール前の接戦は到底敵いませんでしたが、その代わりに精確なロングシュートを磨き上げました。

皆さん私より20cm近く背が高いので下の方でちょこまかとドリブルをする私を止めにくいらしく(ほっとけ!)なんと補欠ながら1年生の夏にはベンチに入る事ができたのです!


そこ迄が私のバラ色の学生生活でしたね。

既にお気付きの方も多いと思いますが私が補欠ベンチに入ると言う事は当然締め出される人も居る訳ですよ。

名前は申しませんが2年生の先輩でしたよ、その方とそのお友達から始まります


その方達、そしてその他のレギュラーになれなかった先輩達、先輩の言う事に逆らえ無い下級生それがクラスに広がり最後にはなんと他のクラスまで。

女子校のイジメです、それはドロドロと陰湿でしたよ。

何せ裏の笑顔を見せるべき男子が居ませんからね。


今迄楽しかったはずのバスケが楽しく無くなり部活は辞めました

学校ももちろん………。

ですがイジメで自殺なんてしてやりませんよ!

そんな事しても奴等は笑って喜ぶだけですから、そんな人達なんです。


それから私は2ヶ月くらい掛けてイジメの証拠を集めましたね。

スマホは禁止されていましたが非常事態ですし関係ありませんよ担任も当てにできませんでしたからね。


証拠の動画を隠し撮りし、ボイスレコーダーで会話を録音、ノートや教科書の落書きを撮影、汚されたり壊された私物を取り置き。

それら全てを持って職員室に突貫そして校長室に殴り込み。

最後は全てをダンボールに詰めて市の教育委員会に送ってやりました、勿論学校の対応を長々と書き留めてね。


その夜に母に辞めたい事と理由を話しました。

母は怒らずに認めてくれて『頑張ったね』と言ってくれました。


その後暫くしてイジメていた人達に退学や停学の処分が降されたのを見届けて

その年の冬休み前日に退学届を提出して学校を去りました。

なんと学校側は入学費の八割返還と謝罪をしてくれたのです、まぁ謝罪は形だけでしょうけども、それでもお金の負担だけでも母に返す事が出来たのは幸いですね。


その年のクリスマスには嫁いだ姉や旦那さん、8ヶ月の甥っ子を連れて我が家で退学&クリスマスパーティーを開いてくれて『イジメに耐えて良く頑張った感動した!』

とかどっかで聞いた様な褒め言葉も飛び出し初めてやり遂げた感が沸いて泣きそうになりましたよ。


まぁ、そんな感じで辞めた訳ですよ良くある話でしょ?


それでですよ、アレなんです居辛いんですよね、実家に。

母は何も言わないですよ?でもね、やっぱり女手一つで育てた娘が折角入ったと思った高校を1年も経たずに辞めたんですから。


と言う訳で自分の生活位は頑張って見ようと思いましてフリーターになった訳です

最悪学歴なんかは大検でも取ってどうにかするんですが

そのための資金、そして独り暮らしもしてみたいですし。


朝は9時から15時まで宅配、夜18時から21時まで近所の定食屋でアルバイトです

3時間以上働かないとまかないが出ませんので…。

そんな感じで週五でギッチギチにシフト組んでやっております。


そんな中で最近とても不思議な?気になる事が有りまして………。


宅配のバイトの方なんですが、配達エリアの中に新築のマンションがあるんですよね。

そのマンションにほぼ毎日と言う位配達があるんですが、あ勿論同じ部屋ってわけでは無いですよ?そりゃそうですよね当たり前です。

3階建ての十二部屋くらいの綺麗なマンションなんですが、そんな部屋数なのに毎日どこかの部屋に配達が有るなんて不思議ですよね?

でも、その位ならまだ確率的にはあるのかしら?と思うんですが。


なんとですよ!受取人が毎回同じ人なんですよ!?

不思議過ぎます、もうファンタジーですよね。


時間指定はされてるんですがいつ伺っても在宅されてるんですよ。

この御時世時間指定してても不在票を入れて再配達なんてザラなんですが。

あの方は普段何をしているんでしょうかね?

まぁお客様の日常を暴くなんて事はしませんし、何と言っても再配達の無いお得意様なんですから助かりますが。でも、何処かで見た様な気もするんですよね。

まぁほぼ毎日顔を見ているので勘違いかも知れませんが…




一人目のサブキャラの孝子さんの登場です。

なんとなく怒らせたら怖そうな感じがしますね……

次の話で主人公君との絡みが少しだけあります。



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