まんざいぶめんばーはさもとうぜんのようにじゅぎょーをすっぽかすわりーやつらである
「だ、だってさっきから北城そのちみっこい胸部装甲と凄い意思疏通してるじゃんか!
ほ、北城は私の!
だから、な……?」
「ちみっ!?
おい!」
恥ずかしさを顕にしながらも目を瞑って耐え、言い切るにゃんこ先輩。
と、髪の毛を逆立てて怒る撫奈村書記。
正直今の心境的にはここから一心に羽ばたいて愛してるの言葉とパスタ作ったお前を百万回食って盗んだバイクで駆けずり回り眠れない夜が何度過ぎても受け止めたい気持ちで山々だが、俺は紳士である。
ここは冷静な対応をするのが正解だろう。
「あばばばばばば」
「えっ……北城!鼻血出てる!
うわっ!凄い量!」
あれ、やばい……意識が朦朧としてきた……
とりあえず血を止めなきゃ……
「ちょ!
なんで私の制服で拭くんですか!?
意味が分かりません!」
ぼやける視界の中、撫奈村書記の甲高い叫び声を聞いた。
うう、脳髄まで響く……
あ、そいえば今日まだ昼飯食ってなかったなぁ……
こういうときって自然と思考がまとまらなくなる。
思えば中学の時はほぼこんな感じだった……
そのままぐらぐらになった体幹は体の平衡感覚を失わせ、目線はどんどんと下へと下がっていく。
そして、どさりっ、という音を聞いた瞬間、それに釣られるかのように俺の意識は闇に落ちた。
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「はっ!!」
俺はモーニングスター娘との長きに渡る死闘の末ぼこぼこにされて、尚立ち向かい、もっとぼこぼこにされてついにはその身体を地面に落とした。
「……死んだのか、俺は……」
開いた視界の先には、白い天井が夕焼け空に晒されて表情を橙に染めている。
ふっ……敗者にはお似合いの物悲しい風景だこと。
そのまま目線を右に走らすと、白いレースのカーテンが姿を見せた。
窓が空いていたからか、それは不安定なリズムを保って揺れ続けている。
あれここ……天国じゃない……
異世界転生する流れじゃないのか……?
「起きたのか!?
北城!」
左からの可愛らしい声に振り向くと、そこには夕陽に照らされその美しさを倍増させたにゃんこ先輩がいた。
その姿はさながら女神の如く美しく、天使のように可憐。
「北城……?
寝惚けてるのか?
私だぞ……?」
心配そうにこちらを見つめる女神様。
俺は顔がにやけないように努めて冷静に答える。
「ああはい、分かってますよ。
女神様ですよね、転生特典は魔力無限と創造と成長率倍増でお願いします」
「じゅ、重症だ!
せんせー!!」
先生……
そうだった思い出した。
俺はあの時にゃんこ先輩の可愛さにやられて血を垂れ流して地に倒れ伏したんだった……
正気を取り戻してみればすぐ分かる、医務室特有の臭い、白を主体とすることで清潔な印象で纏められた室内、窓から見える校庭。
ここは天国などではなく、特に数学の時間よくお世話になる学校の医務室だった。
つまりモーニングスター娘48との死闘は全て夢だったということだ。
ちなみにこの48は人数じゃなくて年齢らしい。
そりゃあ、まだ50じゃないから大丈夫と言ってビキニ着用の後真夏の海を時速48キロで走り回るババアなんて現実にいるわけがない。
いてたまるか、いたら滅する。
夢のときのようにゃいかねえぞ。
「おいおい……寝惚けすぎだろ北城。
お前サボり以外で医務室来んなよ、こっちも毎日忙しいんだからよぉ。
ああ……くっそめんどくせえなぁ……」
レースのカーテンをしゃらりと鳴らして入ってきたのは御年25歳、注射器で別の物注射してそうな煙草の似合う喪女日本代表でありこの学校の養教。
紅八伊丹先生であった。
近いうちにまんざいぶめんばーが部活動勧誘会の時に壇上に上がってした漫才を大幅に修正掛けます。
純粋にあれ面白くなかったですしね、上手いこと言うのに重点を置きすぎました。
まあここまで見てくれてる人なんて誰一人居ないでしょうけど(白目




