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漫才部っ!!  作者: 育深
まんざいぶはぶしつをまもりたいそのいち
41/52

まんざいぶめんばーとせいとかいいちねんしょきけんしんぶんぶぶいん

「まぁそんな冗談は殴り飛ばして燃やし尽くし、海に沈めてくしゃくしゃに丸めてゴミのように踏み潰すとして……だ」


「そんな冗談になんの恨みがあるんですか!?」


にゃんこ先輩は撫奈村書記のツッコミをガン無視して言葉を進める。


「君、たしか新聞部にも入ってたよね。

どういうことかちゃんと聞かせてもらうよ」


「うっ」


気性の荒い小動物みたく噛みついていた撫奈村書記は、うちの部長の鋭い眼光に晒されて言葉を詰まらせた。


「いや……それには深い深い事情がありまして……」





「待った回想はダメだ。

最近私たちの出番が少ないからここで回想入られたら作品名が「生徒会っ!!!」に変わっちゃうだろ。

口頭で説明してくれ」


「あんたなんの話してんだ!?」




----------------


「と、言うわけです」


「なるほど、そんなことがあったのか!」


10分くらいに渡る説明を終え、納得の意を示すにゃんこ先輩。


……この人結局大人の都合を無視して回想をはしょりやがった。


……つかこれ俺が説明入らなきゃいけない感じじゃねえか。


……ごほん、彼女の話では前々から俺たちをリークしようとしていたのは生徒会で間違いないようだ。

しかし、今回の件については意図的なものではなく、他の新聞部部員がでっち上げたものらしい。


とまぁこんな説明に普通は10分も掛からないのだが、撫奈村書記の弁明の三分の二以上が生徒会に対する愚痴だったので仕方がない。


あるときは鞄をエチケット袋代わりに使われ、ある時は予算が合わなかったのを自分のせいにされ……


いやこれ大丈夫か?うちの生徒会大丈夫なのか?

4月の中旬くらいにいじめ撲滅運動とかやってた気がするけど会内のいじめを撲滅することが先なんじゃないのか?


「まあとりあえず、非合法な手段で部を使えなくしたのが新聞部のせいってことは変わらないよね」


「うっ、すみません」


「私達も真面目に部活動がしたいんだよ」


どの口が言ってるんだこのにゃんこは……


「それはもう……重々承知で……」






「だから一時的に新聞部の部室を使わせてもらうね」


「ええええ!」


悲痛な声を挙げた撫奈村書記。


これはあれだな……最初に大きな要求をして徐々にその要求を小さくしていくことによって呑ませやすくするっていう最近流行りのあれだな。


「生徒会室でもいいんだけど?」


「あっ、じゃあそれでお願いします」


勘違いで被害を被りそうになっている新聞部、

いつも自分への扱いが酷い生徒会、

どちらを守るかは火を見るより明らかだった。


いやそれにしても薄情すぎやしないだろうか……

というかこの子若干うきうきしてないか?


生徒会は鬼畜外道の集まりだった、と。






-------------


その後俺達は、撫奈村書記によってB棟にある生徒会室に案内されていた。


生徒会室の回りは文化部の部室が密集しており、お昼時にはあまり人が見られない。

まぁどっかの非公認部活動メンバーみたく教室に友達が居ないなんてことがないからだろう。

それにこの学校は休み時間に校外に出ても構わないからな。


というか俺説明ばっかでずっとろくに話してない気がする。

自己主張しないと空気になりかねない……


「……おぱーい?」


俺がそう自己主張すると、にゃんこ先輩が振り向いて俺に笑いかけてくれた。

それに俺は微笑みで返すと、また生徒会室に向けて歩き出す。


「いやいや今のなんですか!?

なんでその謎の行動スルーされると思ってるんですか!?」


「撫奈村書記、どうしたんだよ……

いきなり大声出して……」


歩みに待ったをかけた撫奈村書記に、不機嫌を露にして答える。


「どうしたじゃねえですよ!

いきなり何を言い出してるんですかあんたは!?」


「なにって……おっぱいだよ」


俺の言葉に合わせて胸を寄せ上げてくれるにゃんこ先輩聖女すぎる、あとでかすぎる。


「そういうことを言ってるんじゃないです!

って……なんですかその目はぁ!

私はおかしくないし胸もこれからなんですよぉ!」


こっちは胸も懐もちっちぇえなぁ……

といった風に侮蔑を込めた目で抗議すると、異常にメンタルの弱いらしい撫奈村書記はそれを悟ったのか涙目になってしまった。


にゃんこ先輩そんな目で見ないで、興奮しちゃう。

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