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漫才部っ!!  作者: 育深
まんざいぶはぶしつをまもりたいそのいち
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まんざいぶぶちょーはとんでもないもんをもくげきする

「おいおい……これはどういうことかな……」


この学校は校舎に入るのに上履きは必要ない。

不良中学四校の中央に学校を作る奴等の思惑なんざ知りはしないが、まあそういうルールなのだ。


いつものようにホームルームよりも結構早めに学校に到着した私こと南郷楓は、これまたいつものように土足で学校に踏みいる。


いつものように、なら教室へ直行して冷房を勝手に付けてスマホいじいじタイムを開始するのだが……

今日ばかりはどうにもそうはいかないようだ。


学校についてすぐ、校門を通って数十歩ほどのところにある玄関口に凄い人数の人だかりが出来ていた。


因みに玄関口は結構な広さで、全体的に白を基調とした色合いの病院の待合室から椅子とカウンターを抜いた感じのところだ。

ここから各棟へと繋がる。

居るのは部活のユニフォームに身を包んだ朝練組が大半、まあ一般生徒はこんな時間に学校に来ていないからおかしなことではない。



閑話休題。

して、最強で最高のかえでちゃんを通せんぼする原因となっていたのは、普段は誰も見ない筈の掲示板だった。

というのも、連絡事項などホームルームで済む話だし新聞部の寒い真面目な記事など態々立ち止まって読む傾奇者なぞ居ないのだ。




しかし、今回ばかりはそうでなかった。


緑色で少し汚れている掲示板に丁寧に貼られている新聞部の記事。


その見出しには、全校生徒が騒ぐのは勿論のこと。

私にとっては生死に関わるほどの内容が書いてあった。


『旧社会科準備室に潜む男女の亡霊!

その真相を徹底解明!』



友達が居なさすぎて遂に在学中に亡霊扱いまでされてしまった奴なんてこの世にいるのだろうか……


見出しのすぐ下には窓越しに撮られた私達の写真。

机越しに向かい合っていちゃついているようにしか見えないのだ。

幸い窓にはカーテンが掛かっていたので、写真から分かるのはシルエットだけで済んでいる。


しかしまぁこれは……


私は顔を青くしながら、その場を足早に立ち去る。

シルエットだけとはいえ気付かれるかも知れないという気持ちが勝ったからだ。


特進クラス2年A組の教室は、B棟二階だ。

というか一階が1年の教室で二階が二年、三階が三年だ。

比較的新しいB棟に特進の教室が集まっていて、C棟には普通科の生徒。

A棟にはその他の施設がある。

端的に言うと滅茶苦茶広い。

因みに我らが漫才部の部室はC棟の一階にあるのだ。

特進は普通科の居るC棟に入れないのかというとそうではなく、移動教室も多いので禁止されてはいない。

まあ好き好んで入るやつは少ないが……

と、まあそんなことはどうでもいい。

今は他に考えるべきことがあるのです。


とりあえずは昼休みは部室は使えないな……

面白半分で探索しにくる奴とか絶対いるし。


それと北城が気付かずに何も知らず部室に、なんてこともあり得るから……仕方ない、気は進まないが後で1-Cに顔を出そう。

時間的にあいつはまだ来てない筈だからな。

ストーカーじゃないぞ?

というかmine交換しておけばよかった……


後は部にある危険物の処理だ、面白半分で見にきた生徒に見付かれば厄介なことになる。


ああ、面倒だ……面倒臭すぎる。

こんなに頭使ったの高校入って初めてじゃないか?


そんなことをぐだぐだ思案していると、自分の教室に到着する。


別に特筆することなどない普通の教室だ。

私は窓から二番目、前から二番目の自分の席に突っ伏して寝る。


北城に伝えなくていいのかって?


うぅん……眠いからまた後で……

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