Another part of Momotaro!~もう一つの桃太郎の話~
もう一つの桃太郎の話
桃太郎は貰った吉備団子を、犬や猿や雉にあげるつもりはなかった。自分の食料として食べるものだからあげる必要などない。自分一人でも鬼なんて倒せる!
桃太郎は理由のない自信で、自分の身一つで鬼ヶ島に降りたっ…
てボコボコにされて帰ってきた。これではおじいさんとおばあさんに会わせる顔がないのでどうしたものかと考えていると、天から全てを飲み込まんとする大きな口に長い髭を生やし、鋭い眼光だけで相手を射ぬきそうな大きい龍が降りてきて、
「我ニソノ吉備団子ヲ三個渡セバ、貴様ノ願イヲ一ツ叶エテヤロウ。」
と言うものだから桃太郎は
「どんな願いでも?」
と聞いた。そうすると龍は
「勿論ダ。我ニ出来ナイコトナドナイ。」
「じゃあ、一生僕の仲間になって。あ、僕を殺すのはなしね。」
そういうと龍は可笑しそうに笑って
「貴様ノヨウナ小賢シイ考エヲスルモノハ久シ振りダナ。………………ソノ望ミ叶エテヤロウ。」
そして竜を味方につけた桃太郎は鬼ヶ島を島ごと焼き付くし、家に帰ると、おじいさんとおばあさんに
「龍を入れるスペースがないからどっか町にでも住みなさい。」
と龍への驚きがないことに驚きつつも桃太郎は町へ向かった。
そして町で、【竜使いの桃太郎】と有名になり、正義の味方として一生を人のために尽くしたとさ。
短編って書いてるけどまだ投稿します!
あんまり変わってない(笑)