1話 俺って何のために生きているのか
俺って何のために生きているのか。
大人たちの作り出したエゴで、子供の人生なんて決められたくない。
俺がそうなのかどうかってのは伏せたいのだが、
ここで言うのはタブーかもしれないが、
例えば部落差別というつまらないエゴがある。
少なくとも俺はそのことをつまらないエゴと位置付け、こう表現したい。
道徳でも触れたことはあるが、歴史的に見ても被差別身分は江戸時代まで存在していたが、
明治以降にはなくなったという。
それでも未だに差別をし続ける人の神経が狂ってると思うんだ。
小学校の頃、執拗にいじめられ続けた俺は、あの時のことを思い出した。
ここで問題を起こしたら、またからかわれるかもしれない。
しかし、そんな周囲の情況などは自分の生き方に全く関係ないことだ。
俺は授業中立ち上がり、先生の顔を思いっきりぶん殴った。
なんで被差別部落の問題挙げてこれこれこういう恥ずかしくない大人になりましょうねって。
俺のいじめの問題を丸投げにされた小学時代、
それを引きずるかのように中学時代も生き辛かった。
悪いのはいじめられたり、差別を受けられたりする人ではない。
陰湿陰険なこの地域の人間性に問題があることを俺は指摘した。
まぁ、あの殴った時はお前ら頭おかしいんだよってめちゃめちゃ大声で怒鳴ったけどな。
俺のパニック障害を疑うのは勝手だ。
俺はただ怒りと憎しみを隠せなかったんだ。
この10年近く、溜まりに溜まったうっぷんを晴らしてやった。
反省するなら、俺の問題に気付けなかったクソ教員どもの方だ。
俺は全く知らない立場だ。
大人と違ってパーフェクトな理論や知識もあったもんじゃない。
すべて経験が物語っている。
しかし、多くの教員は知識で片付けようとする。
俺の心の病気まで疑われたわ。
絶対彼らが間違っているんだ。
誰か証明してくれ。
医者だって教師と同じだ。
本当に優秀なのは知識で固められたエリート人間ではない。
相手の立場を無視して自分の能力をいかんなく発揮できればそれで世の中は成り立つわけねーじゃん。
ほう、知識を詰め込んでから物言えと。
狂ってる、狂ってるぞ、なんだよこの世界・・・。