プロローグ
皆さんこんにちは。
俺の名前は藤澤克樹。
長野県の田舎に住むごく普通の中学生。
特に親が変わってる以外には暮らしとしては問題なかった。
ただ、俺が小学生の頃、ひどいいじめを受けていた。
仲間外れ、暴力、悪口、誹謗中傷など日常茶飯事だった。
先生もクズなもんで根本的な解決何一つしてくれなかった。
こんなこと、中学生の俺が言うべきものでもないが、
よく彼らに教員免許状を国は与えたもんだな。
こんなクズみたいな奴らでも教員になれるんだな。
学校が嫌いだ~、って、不登校~、って、
結構巷で話題になっているよね。
でも、言う人によって助かる人もいれば、助からない人もいる。
俺はむしろ弱者な方で、対処の仕方もわからないし、
自分自身を演じるなんてこと出来なかった。
わざとらしい人格は自分らしさに当てはまらないからだ。
学生であるうちはまだ自分らしく振る舞えばいいさ。
けれど、いずれそういう時は来なくなるだろう。
まだまだ世の中のこと全然分からない。
そんな世間知らずな中学生なんですよ自分。
俺は、野球部に所属していたが、
群れをなすあいつらに嫌気がさしてきた。
仮病を使って休んだ時もあった。
その間、ヤンキーの集まりで遊びに行ってた。
さすがに刺繍入れたり、ピアスつけるのは怖くて、
髪を染めるのはいい歳こいてからの方がいいと思ってた。
学校のはまずいから、ボロボロのジャージ着たり、
眉毛そったり、チャラい言葉遣いも覚えていった。
見かけは不良グループだったが、
みんな情熱に満ち人間味溢れる人たちばかりだった。
東京で夢を叶えたい、
お金持ちになりたい、
付き合ってる彼女を幸せにしたい、
とか色々、些細なことでもいいから何かしら目標を持っていた。
ただ俺はこれから見つけていけばいいと思っていた。
野球もやってる、けど決して上手い方ではない。
もちろん控え選手だ。
体は大きくないが身軽だったので、主に内野を守っている。
なんかストリートダンスとか面白そうだなって興味を持った。
ゲームなんかよりずっと楽しいや。
俺はやりこんでたゲームを押し入れにしまって勉強しに行くふりして遊びに行ってた。
やっぱ、死ぬほど勉強して優秀な大学入るより、
高校出てすぐ働いて自分の金で車持って好きなとこドライブして、
自分の好きなように生活できるのが憧れだった。
とりとめもない前振りですまなかった。
では、これから俺の物語を始めよう。
ようこそ、「藤澤克樹、14歳」へ。