Daily 4 〜休暇〜
「えっ!?休みですか!?」
「そうだ!せっかくのゴールデンウィークだ、リフレッシュも肝心だ」
「そうかー…ゴールデンウィークかー…」
「と言う事で、連休の土日は休みとする、各自好きに使ってくれ」
高校球児には考え方が様々ある、亜星学院の野球部も学年によって考え方が違っていた。
遊びが浮かぶ一年生、どうするか迷う二年生、自主練を考えている三年生、それぞれ休みは特別なものである。
「てことで…みんな遊ぶぞー!おい!男子!おい!」
「いいのかー英輔、みんな野球のこと考えてるんじゃないのかー?」
「監督も言ってたし、ここはひとつ!…それにさ…」
「なんだ?その顔…変」
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「へー先輩は休憩ですか?俺はどうしたら…」
「まだ1年生だからなー…高校生活を楽しむのは、いろいろあるよ」
「そうですねーいろいろ考えてみようかなー…」
「まあ野球から離れるのも大事なことだと思うけどね」
「なるほど、じゃあそうします!楽しみます!」
「それを話題にして盛り上がるのも、僕達には必要だ」
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「なるほどねーじゃあ遊ぶか!日曜日にする?」
「なになにー君達、遊ぶ人数は多いほど楽しいってもんでしょー?」
「麻実か…男とでしか遊べない遊びってのもあるんだよ」
「えーいいじゃんかー、ふみかもいいって言ってるよ!」
「ちょっと待って!一言も言ってないし!それに…わっ私、用事あるんだよねー用事」
「簡潔に述べたら許す、さあなーにー?」
「麻実、ムカつく、しかも日曜日って!…あっじゃあ美愛もね!ねっ!」
「えっ私も?…うーん、まあせっかくのゴールデンウィークだからね」
「おっと女子が増えた、康之やるなー」
(西園寺も来るのか…だとしたら何をするんだー…限られるぞー)
「じゃあ遊びは男子考えてねー!あっ変なのは却下ね!」
「よーし!じゃあそうなるとするとだな___」
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「___ここしかないなー!」
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そして日曜日、一同考えた結果、康之の案を選ぶことになった、動きやすい私服?若い層がたくさんのココが舞台となった。
「改めて思った、男女三々でココ…ちょっと違った?人も多いしさ」
「何があろうと責任は全て康之に、僕達は知りましぇん」
「おい!まあまあ、ね!女子の皆様は…」
一人目が右にそらし、もう一人も右にそらし、
「えっなんで私!?う、うーん…でも体動かすのいいと思う!ダイエットにもなるしさーあはは…」
「お前ら!西園寺がいいって言ったから楽しむぞこら!」
「汗かきたくなーい」
「同じくー、まあでもなんだかんだ楽しんじゃいそうな気がするけど」
「よーし来たからには楽しまないと!それがスポッチャだぜい!」
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「なんでフットサル、男女対決なのさー!じゃあ女子決めたら二点ね!」
「うわっ二点はきつい!まあこいやー!」
思ってたほど男子が出来なく、女子が出来たりする、そして接戦になるちょっと変わったゲーム。
「くそーセンスねー!でも楽しいー!」
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「へー康之ってバスケ結構上手いじゃんか!」
「まあ一応バスケ部だったからなー!麻実も女子にしちゃ上手いな!」
「まあねー…じゃあ勝負する?」
まあまあガチな勝負は、周りから見たら面白かったり、見映えが良く見える。
「なんだかんだ仲良いんだから、二人」
「俺的には付き合っててもいいレベル」
影で小馬鹿にしながら見守る姿は、やはり男女の友情が隠れているのである。
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「あーとれないー!松野君ずるい!」
「ちゃんとラインに入ってるじゃん!俺らの…勝ちだな!」
「もうー森岡君!絶っ対勝つよ!」
「おっおう…(西園寺、意外と凄いなー…イメージ崩れちゃうぞー)
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「ふーだいぶやったなー!…いい運動だわ…久しぶり過ぎてすげー疲れる…」
「絶対明日筋肉痛だよー、美愛とふみか、ちゃんと動いてるー?」
「ばっちり、ね!ふみかが頑張ってたよー!」
「さっきまで死闘してたんだから…もう無理」
「まあ各自で自由にって感じで!…おっ!英輔!向こう側野球ゾーンだぞ!」
「えっマジか!(って今日は離れるんだった!)」
「バッティングセンターやりたーい!」
「うおー…どうしよーやるべきか…うーん…」
「英輔の野球部としての実力、見てみたくねーか?」
「あっいいねー!うちらにも教えてよーキシシッ」
「ちょっとバカにしてるだろ!まあ…少しぐらいなら…」
「一番速いのは…あっ130ってあるよー!」
「麻実無茶言うな!…!?(ってこの人凄いなおい…)」
「あっ先客いるなー、まあすぐ終わるか…ん、女子達どうしたー?」
「いやっ凄いなーって、ねーふみかも思うでしょ!?」
「うん…全部大飛球だねー…かっこいい…あっ!」
先客が一段階終わって顔を覗かせる、爽やかな若者だ。
「あのー何か御用ですか?」
「あっいや何でもー!」
急に潜める女子二人、声が大き過ぎたようだ。
「静かに話さないと!…ほら英輔終わったよ!どうしたーやらないの?」
「えっ前島か?…なんでここにいるんだ…」
「あれっ松野か奇遇だな、みなさんも一緒で」
「えっ何!?知り合い!?」
「いや、知り合いも何も前島は…」




