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HEROES  作者: 工藤カズナリ
27/34

Daily 27 〜聖夜〜

世間は冬、学校生活も冬休みに突入、すると早速あるのがクリスマス期間…パーティーをするという事でたくさん集まった…のか?これは…いつも通りな気もするが…。


「今年のクリスマスは一番賑やかかもしれないわねー、母さん嬉しいわー」


「だけどさー…別にウチでやらなくても…まあホームパーティーって言ったのは俺か…」


「ママさん、お手伝いします!あっこれもですよねー」


「あらっ美愛ちゃんもふみかちゃんも…ホントにいい子達ねー、英輔も見習いなさい」


「まあ…うん、隼人ー…これ持ってってー、あとこれも、そこの箱はまだ後で…」


「手伝わせるんじゃないの、もうホントに…あらっかっこいい」


「大丈夫ですよ、ご心配なく…あっふみかさん、そんなに食器を積み上げたら危ないよ」


「あっありがと……ちょっと、なに密かに遠くから見てんのさー、麻実も手伝ってよ!」


「いやーある意味邪魔しちゃダメかなーってねん、それに…今二人といろいろ話してたのだーうふふん」


「麻実の言ってた通り、確かに香奈ちゃん可愛い、ぬいぐるみにしたい、気に入った」


「えっあーれー!…星南ちゃん、そんな風に思われたことないよー…触りすぎだよー!」


「おいおいお前ら!……俺も混ぜろよー、グハハハ」


「康之よせ、俺ら男ってこと忘れるな、あの顔を見ろ…近づくな変態って顔だろ」


「あらあらみんな元気ねー……でもいろいろあるのかしら…」


「ママさん…そこはちょっと…ね、実際ふみかもそうですし」「むっ」


「うふふ…英輔、いいお友達がたくさんね」


「あははっ……(こやつら…ダメだこりゃ、いつも通り過ぎる…ははっあーあー)」

「よーし…全員オッケーだなー、じゃあ英輔…音頭をお願いしやすー」


「おっ俺かよ!……じゃあ、今日はみんな集まってくれてありがとー、まあこれからも…ゴニョゴニョゴニョ…」


「はいはーいカンパーイ!」

「カンパーイ!」「イェーイ!」


(……俺に言わせんじゃねーよ!……カンパーイ…はは…)


「どうしたの松野君?せっかくみんな集まったんだから…でも急だしいろいろ準備してもらって、大変だよねママさんも…」


「まあでも母さん凄い嬉しそうだし、みんなが喜んでくれればそれでいいはずだよ、俺もそう思うし」


「ちゃんと手伝うからね!あと美味しいものの作り方を伝授してもらえたらなーなんて、エヘヘ」


一方、時間が経つほどに席なども気にし始める連中も、考え事や視線も気になるのがパーティーのあるあるだ。


「あれれー?いつの間にー、ふみかったら隣を狙ってたなー?おほほ」


「えっ?…あーいやっその…たまたまーなんて…あっ隼人君何か飲む?…炭酸じゃないほうがいい?…」


「あっ大丈夫だよ、とりあえずじゃあ…ウーロン茶かな」


「静かに聞いてね香奈ちゃん、あれが関係性を深めていく大切な事の一つだよ!」


「いっいきなりなんですか!?……それで…結局…私が何をすれば…」


「いいからいいから!…野球の話でもしてきなさーい!」


「あー、私のぬいぐるみー…しょうがない、森岡も混ぜて何か話しますか」


「美愛ー!…何か面白い番組やってるよー!毎年の特番のやつ?観よー!」


「ったく西園寺も元気だなー…(やっぱみんないると楽しいんだろうな…)」


「…隣…いい?英輔君」


「あっ香奈ちゃん、あいつらの誘いにOKしてくれてありがとね、おかげでみんな楽しそうだよ」


「わっ私は何もしてないから…あっ英輔君も楽しんでる?…やっぱり練習で疲れちゃってるかな…」


「全然ヘーキ、この通り!…いつも丁寧なマネージャーがいるおかげで、俺もみんなも張り切ってやってるさ!この間も…見守ってくれてて、ホントに助かったよ」


「わかってたんだ…嬉しい…これからも頑張ろうね!……あっそうだ何か飲む?…」


「あっそうだねー…あっでもコップあっちにあるわー…」


「じゃあ私の使っていいよ?…英輔君はポカリ?かな」


「さすがマネージャー、その通りっす…一杯頂戴しやす」


すると今更だが、香奈は自分のやったことに気付いたようだ、英輔は気にせず飲んでいるようだが…。


「あっ…あー…英輔君、そっそれは……はあー(……かっ間接キスしちゃった…)」


「どうかしたの?もしかして……香奈ちゃんも飲みたくなったー?いいよーう」


「あっうん頂戴します…(そういう事じゃなくて…むーうー)……あっ……自分からしちゃった…」

「森岡の脳内分析的に私ってどんな感じー?やっぱちょっと変わってるとかなったりする?」


「さあー…変わってるのは確かだけど、それ以外は分析なんて出来ないな」


「えー、そんなに難しいんだー、何でなのーみんなはできたりするー?」


「まあ多分同じだろうけど、一つ言える事は…俺は恋愛の分析は苦手ってことだ」

「あー面白いー…腹痛いー…この芸人さん、康之にそっくりなんだけど…あーウケる…ふふふっ」


「どこも笑いの要素ないんだけど…それに、ちょっとイケメンだよなーこの人、な!……おーい」


「私は普通だと思うけど、隼人君も同じ意見だよね」


「そっそうか…俺は…前島君と違って…普通だもんなー…勝負出来る部分がねーよ…シクシク」


「あっいや、そういう意味じゃなくて…橋本君には自分なりのいい部分がたくさんあると思うし…」


「あははー!そうだぞー元気出せーい普通君!…普通でもたまにはいい事あるってー!」


「ずいぶんテンション高いなー……えっ…ちょっと麻実!…おい英輔どうなってんのー!?こやつチューハイ飲んでるんだけどー!」


※未成年での飲酒は法律上禁止されているので絶対やめましょう、こいつはバカです。


「はあー!?……ちょ母さん!これって……」


「あらあら、麻実ちゃんったら冷蔵庫で発見したのかしらねー私の好きな酒類のやつ…まあ大丈夫よ、結構強いのだけど経験よねー経験」


「ママさーん、頂いちゃいましたあーえへへー」


「…とりあえず…俺は知らねーから、管理責任者として…近くにいた、康之!お前が相手しとけ!」


「はっ!?何でだよー…今普通で悲しんでたというのに、また悲惨な事が…」


「いいからあー相手しな普通!…ふふふ、みんなもたくさん話そーよー」


(あーあー今後は気をつけないと、こいつはヤバイ)

「香奈ちゃん、松野君とお話し出来た?」


「あっはい……でも英輔君は野球に真っ直ぐですね…私の事もマネージャーって感じで…」


「…松野君が野球に真っ直ぐなのはみんなも応援してるし、もちろん私も応援してる…何かみんながマネージャーみたいな感じでね、それでも…そんな真っ直ぐで心優しい松野君が……好きなんだよね?ふふっ」


「そっそのーすっ好きなのかというか何というか…うーん…どうなんですかね…」


「好きなら、ちゃーんとアピールしてアタックしないとダメだよ!…みんなも応援してる、でも最後は香奈ちゃん自身が頑張らないとね」


「はっはい!……私も、美愛ちゃん目指して頑張ります!…」「ははっ…」

一方、うるさかったのに何やら静かになったのであろうか…。


「麻実…散々騒いで…寝ちゃったけど…このままにしとく?ずいぶん場所とってるけどさ」


「…あらら、英輔、部屋の暖房付けてきなさい、布団はもうあるからそこで寝かせてあげましょ」


「いつの間に、オーケー!…とりあえず…誰か運ばねーとな…女子は大変か、じゃあやっぱり康之」


「まあ仕方ねーか…こんな感じでいいか?よいしょ!……あれっ意外と軽いな…」


そして英輔の部屋へ行くと布団が、母は仕事が早い。


「とりあえず…ここに、もう少し経ったら暖かさが充満すると思う……あっ何か呼んでるわ」


「まあ…おしっ!…これでいいか、毛布かけて…あれっ?英輔ー?」


すると下から大きな英輔の声が聞こえてきた。


「康之ー!一応飲み物、水とかー!」


そして康之が持っていくと、麻実が目覚めたようだ。


「あれっ起きたか麻実、とりあえずここに置いてくぞ」


「うーん…うわっ!ちょっと寒っ…毛布毛布ー……ふー」


「もう少し経てば暖かくなるってよ…さすがに少し冷えるかもな…じゃあ後でまた来るわ、気分悪くならねーように水飲めよ」


「少し悪いわー……えー……一人やだあー、一人やだあー!…んー」


「…じゃあ下行くか?また寝たら邪魔になるぞ」


「…ならここいる、でも一人やだ……一緒に居てよーう…」


「はあ!?…冷えるっつうのに…ゲームの続きやりたいしよー…」


「むー……じゃあ康之も入れー!…そのほうが暖かい!…んー早くー!」


「ちょっ麻実落ち着け!…まだ酔っぱらってるのかー!?…」


「もう入れー……んー、うわっまだ冷えるー!」


「だっだから…あのな……なんだよその顔は!……ったく少しだけな…」

さすがに康之は仰向けにもなれず、麻実に背を向けた状態。


「麻実よー…お前は一人じゃ寝れねーのか…高校生にもなって…しかも何故電気消してんだ…」


「そういう訳じゃなーい…それに普段枕とか抱いて寝てる時もあるから…しかもちょっと寒いし、誰かいたほーが暖かいもん…」


「……へいへい…暖かくなったら言えよ、俺は結構暖かくなってきたけど…」


「…まだちょっと…あーやっぱ抱き枕ほしー…そしたらもっと暖かいし…」


「英輔に枕頼むか?…って言ってもな」


「……ふふっ、じゃあ…こうしよ」


すると麻実は腕を回した、さすがに康之は焦る。


「ちょっおいー!…何してんだ!…この酔っぱらい…誰にでも抱きつきやがって…」


「あー暖かーい…大きい抱き枕ー………ふー…すー」


「おーいー…(こっこの状態で寝ようとするなよ…見つかったらどうすんだ…)」


ここで無理矢理起き上がろうとしないところは、康之の優しさなのだろうか…な。


「…寝てないよー………うちにこうされるの…イヤ?…」


「そっそれはさ…別にイヤではねーけど…状況もあるし、何か変だわ」


「康之だと大丈夫かなーなんて思ったり、だから誰にでもこうはしないよっ」


さすがに困惑気味の康之は…ふとあの折り紙の件を思い出す…そして思わず、麻実のほうに姿勢を向く。


「もっもしかしてさ!……あの紙のこと…マジな会話になってんのあれ…」


「…………チューしてい?」


「ちょっちょっちょっと待てって!落ち着け、しかも答えになってねーって!…(急にカワイイ事言うなよ…)」


「あの紙って?……さあ…知ーらなーい」


「んな訳ねーだろ…今思えば今日までだもんな…でもよ、あれ自体はたかが知れてるし、俺が返したあのコメもさ……コメだから冗談で書いたのによー…どっどうなんだあれって…」


振り返るとあの折り紙事件の内容、そこまで取り上げていなかったな、その全貌は…。


「__これ…どういう事だよ…ん?軽い冗談としか思えねー…(クリスマスまでにお互い恋人を作ること、それ目標!…って…無理だな…ふんっ)__」


「__黄色とオレンジ…ったく何書いたんだか……(…!?…あいつー…何書いてんだか…何さコレ……※じゃあその相手に、一応!立候補しといてやるよ(笑)…ってあのアホー…)__」


「(笑)ってあったけどさあー…あの締め切り今日までだし…一応こんな事とかしたら確認も出来るかなーなんてさ」


「だからその…いきなり過ぎてよ…まだ抱き枕にしてるけどさ、嫌じゃねーけど変だし………あっ!あれ訂正とか変更出来るんだよな!?じゃあとりあえずさ……えっ麻実?…」


「…………言い方悪かったかも……キスしちゃダメ?」「そうじゃなくて」「薄暗いから大丈夫」


「…だからそうじゃなくてよ……あーわかった!よし、とりあえずあの紙、お互い変更しよう…とりあえず…来年のクリスマスまでにって事にしてさ…俺のはコメを無くす感じで…」


「…やだ、変更ありでも…康之のは(笑)消すだけ、うちのやつは…ペンで二重書きする」

「康之のやつ、まだ一緒にいてやってるのか…優しい奴だな」


「まあいい事じゃねーか、もう少し経てば降りてくるだろ…」


「あー!香奈ちゃん!それダメダメ!ただのジンジャエールじゃないよー!?…危ないセーフ」


「えっ………あー!!」

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