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HEROES  作者: 工藤カズナリ
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Daily 12 〜強化〜

衣替えを済ませた学院内は違った風景になり、暑い夏が続く中、大イベント学園祭ならぬ学院祭、今年も盛り上がったようだ、先輩達の普段ない姿や催し物に、後輩達は来年に意欲を燃やす、そしてそれが終わるといよいよ…。


「よっしゃー!夏休みだー!遊ぶぞー!予定たくさん入れないとー!」


「俺ら的には暇過ぎても何かなーって感じ、やっぱ部活の奴は…」


「もちろん!わたくしは部活三昧ですぞー!…暑いのはちょっと辛い」


「さすがに休みはあるだろ、お祭りでも行こうぜー!毎年やってるし」


「お盆の少し前だっけ?なら行けるかもしれない!」


「うちらもいろいろ行きたいねー、夏らしく海とか、キャンプとかー…」


「何か楽しそうだね麻実は、まあ確かに花火大会とかはいいかも…美愛はどんな感じ?」


「私は…旅行とかかな」


「えっ!?何処いくの?ってか誰と!?」


「家族とだよ、何か涼みに行くんだって、あっでもみんなとも遊びたいよー!」


「なるほど、何かいいなー自然な所行きたいー」


夏休み期間中はイベントが満載、ましてや一年生にはまだ学業に追い込まれる事がないため、最高の時間なのである、まあ宿題やテスト勉強には追い込まれるかもしれないが。

「三年生があまりいないと違和感がありますね」


「僕らの時代になってしまったからね、まあまだ安達キャプテンはいるけどね」


「そうっすね!夏休みで自分も成長しないといけませんよね!」


「まあせっかくの夏休みを練習や合宿で終えてもつまらないでしょ、僕は休日にでもいろいろ考えてるよ」


「先輩もっすか!何かたくさんあるので迷いますよねー」


英輔は自分を鼓舞し、夏休みをいいものにしようとしている。

そして、夏休みがスタート、英輔はいきなり合宿に参加することになった、幸いな事に合宿は他のイベントに重なる事はなく、益々やる気になって自分の強さを磨いた、影ながらその成長ぶりに、海堂も他のメンバーにも微笑みと驚きがあったようだ、あっという間に最終日を迎える。


「前島君、受けてくれるかな、少しでいいよ」


「あっはい!…あれっ海堂さんじゃなくてですか?」


「彼の球をだよ、それではよろしく」


すると何処かに行ってしまった海堂、そして隼人が受けるのはもちろん…。


「…英輔大丈夫なのか?何も言われないで投球練習してもな」


「俺もわからないけど、とりあえずお願いしますー」


「じゃあ海堂さんが言った通り少しだけな、全部真っ直ぐでいいよ」


「真っ直ぐしかないからそれで!…じゃあいくよー!」


(そりゃーそうか、変化球とかの問題じゃな………!)


球速はわからないが、投げた球はしっかり隼人の構えたミットに吸い込まれた。


「え、ちゃんと投げれてる…コントロール良くなってるな…」


「おー!真ん中いったー!隼人まぐれじゃないからなー!」


「前島、松野も何だかんだ成長してるんだよなー」


「高峰さん…知ってたんですか?あいつの状態…」


「しっかりとまでではないが、龍悟は松野の質というのを分かっていたんだろうな」


その海堂は大岸監督のもとへ来ていた。


(そろそろかなー…松野君は球速はしっかりついている、しかし制球が良くなければ試合は成立しない、少し速度をセーブしても安全運転で現地に到着させることが大事だ、彼にはそれを習得する力がある、ある意味才能にも近い…やってくれる気がする、それを前島君が一番の理解者として居なければ…頂点は目指せない)


「そうか、松野はもう変わってきたのか、私も直に見ておく必要があるな」


「正解は本人が出しますが、それまでの形式とヒントは僕らと共に解決していきます」

その後、数球投げたが良く出来ていた、ミットをずらしても近い所にボールが来る。


「英輔…これからだな、お互い成長していこう」


「うん、何か楽しみになってきたー!」


(一年生は刺激になる、俺らも頑張らないといけないな…なあ龍悟)


そして合宿が終わる。


「休みはどうするかなー…隼人はー?」


「一応お盆までは特にないな、何処かに行ったりするのか?」


「まあみんながいろいろ考えてるらしいから、それにでも着いて行こうかなーって…隼人も一緒に行こうぜーい!」


「急な予定が重なったりしなかったらな、まあ多分大丈夫だとは思うが…」


「まあ行きましょうよー!美女もうまくいけば着いてくるんで」


「お前のニヤニヤはいつも変な予感しかしないからな」


「あー!前島君が嫌だって言ってたという事みんなに…」


「そっそれはよせ!何か感じ悪いじゃねーか!今の…撤回」


「はい決定!しっかり空けとけよー!……あっそういえばあとなー…」


急に耳打ちする英輔、ちょっと驚きを隠せない隼人だが…まだ信じられない。


「ちょっと待っ…そうかー!?勘違いだと思うけど」


「絶対そうだって!男子勢は納得してるぜー!…おほほ何だか楽しくなってきたなーなー!」


「変な事はするなよ、変に気まずくなったりしたらどうするんだよ…せっかく女子の友達出来たっていうのに…」


「あっちは友達以上としか思ってねーよん、まあ間違ってたら申し訳ないが」


「とにかく普通で居させてくれ、ちゃんと予定空けるから…」


こういう出来事が大好きな英輔、自分でも仕掛けられる方になれという話だ、何にせよあの耳打ちは何なのだろうか、おそらくあの事であろうが…見守ってみよう。

違う楽しみ方をする日が来そうだ、私は土日を考えていたがすっかり忘れていた、夏休みだということを…まずは順番通りに毎年恒例の出店がたくさんのイベントへ。

「お母さーん!これ結んでー!何か出来ない…」


「わざわざこれで行かなくてもー、あららー、デートでもするのかしらー?」


「ちっ違うよ!みんなも着てくるって言うから…」


暗くなるにつれ、少し賑やかになってくる夏の風物詩、今日は花火も上がるらしい。


あっ隼人は急に誘ったものであるため、サプライズでの登場になりそうだ、もうそう言ってしまったが…これはサプライズである、でも女子にもサプライズ的なのがありそうだなー、もう言ってしまったが…これもサプライズである、失礼しました。


「行ってきまーす!…んーいい天気だなー!今年も綺麗に見れそうだー!」

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