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 ○月□日(曇り後晴れ)今日は陽射しが強かったです。


 あれから、5年が経ちました。私ももう40歳になり、坊ちゃまは32歳になります。ついでに、ローゼが14歳、ミハルが12歳、リゼとエリー9歳です。子供達が日々逞しく成長しております。ローゼ(しっかり者)は無事に(まだ早いって言ったのに)、結婚相手(旧宰相様の曾孫、将来有望、身分違いは何処行った?)が決まり(知らないうちに御見合いと言う名の遊び相手になってた)、ミハル(お父さん大好き)は今年から騎士見習い(従者)になりディルク様の友人の処へ修行に行きました、リゼ(マイペース)とエリー(ちゃっかり者)はローゼに続けとばかりに皆様が花婿候補を捜してます(もう、本人が納得してるなら何にも言いません。放任主義?違います、子供達を信頼しているのです、キリッ)一応「嫌なら隠さず言う事」を約束させました(けど、止められる気はしません)

 さて、坊ちゃまはと言うと皇太子から陛下にランクアップしました。行事?ありましたよ、だけど今回は乳母なんで関わりがあまりありませんでした(後日侍女達に聞いた裏話がすごかったですけど)強いて言うなら子供達を乳母仲間と着替えさせてバルコニーにいる坊ちゃま達に渡したぐらいです。ちなみにハル坊ちゃま(6歳、ハロルド・フィリップ・サガル愛称ハル)は性格がジェイ坊ちゃまの幼い頃にそっくりで悪戯好きです。でも、皇妃の影響でしょうか…?(いや、坊ちゃまか)たまに………。

 この間こんな事がありました。


 「ハイネ、いつもありがとう。」


 そう言いながら箱を差し出されたハル坊ちゃま、プレゼントなのでしょう…でも、明らかにフタが動いてますよ。何か生き物が入ったますよね?一応受け取りますけど、受取りはしますけど…ハル坊ちゃまは抜けてると思いました(そういえば、坊ちゃまは引き出しの中だったな)

 さて、私と坊ちゃまの関係はハル坊ちゃま付きになった今でもまったく変わりません。むしろ頻繁に会ってます(ハル坊ちゃまの事を報告しろと五月蠅いんですよね)

 この間こんな事がありました。

 「ハイネ、ハルももう6歳だ、俺は6歳の頃動物が飼いたかったから犬を贈ろうと思うんだが、どうだ?」

 「坊ちゃま、それは9歳の頃の事です。確か…御友人の方が飼い始めたのが羨ましくて飼うと騒ぐだけ騒いで次の日には綺麗さっぱり忘れてましたよね?」

 「げふん、そ、そうだったか?」

 「そうですよ」

 「でも…あれだ、俺だって小さい頃は魚を飼ってたんだぞ」

 「……私がお会いした時はいませんでしたよね?」

 「それは……」

 「そこ!目を逸らさない!」

 「はい…」

 「でもまあ、生き物を育てると言うのはいいかもしれませんね…犬(を飼うの)は微妙(に面倒)ですけど(散歩とかが)、馬はどうでしょう?」

 「馬か…」

 「確かもうすぐ乗馬の授業がありましたよね?その一環として、馬の世話も取り入れたらどうですか?」

 「一応、授業で馬の世話もやるけど?」

 「授業で使うのは乗馬用のやつですよね?子馬とかから育ててみたらどうでしょう?厩番もいますし(丸投げ出来る)乗馬の授業意外で週3日ぐらいお世話の時間を取れば大丈夫じゃないでしょうか?」

 「確かに…子馬からなら…」


 それからの坊ちゃまの行動は早かったです。厩頭に連絡を取り(ディルク様を引き連れて厩に赴き)御自分で(子馬を)選ぶと張り切り(迷いに迷よったらしいです)なんとかその日のうちに(クラウス様には執務をサボったと攻められてた)ハル坊ちゃまに子馬をプレゼントしました(ハル坊ちゃまは大喜びしてました)









 怒られるのは承知で、ハル坊ちゃまから頂いたプレゼントにメッセージを付けて坊ちゃまに渡してみました。


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