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○月◇日(雨)今日は久し振りに雨が降りました。
あれから5年が経ちました。私は35歳になり坊ちゃまは27歳、ついでにローゼは9歳ミハルは7歳下の子達は4歳です。もうお気付きの方もいるでしょう、あの時の子は双子(名前はリゼット愛称リゼとエリーザ愛称エリー)でした。ついでに大人の事情(名付け親&教父教母争奪)も勃発(全て人任せじゃありませんよ、名前は夫婦でくじ引きにより決めました)しました。そして坊ちゃまには怒られました(3ヵ月は気付かなかったくせに)
とある日(まだ気付いてない時)の坊ちゃまとの会話です。
「ハイネ」
「なんですか?」
「最近食べ過ぎじゃない?」
「坊ちゃま、女性にそんな事言うんじゃありません。確かに最近食べ過ぎてますけど。」
悪阻がなくお腹が空いて空いて食べ過ぎましたけど、軽く流してみました(笑)またある日(ちょっとおかしいと思ってるみたいです)の会話です。
「ハイネ」
「なんですか?」
「最近太ったんじゃない?」
「坊ちゃま、女性にそんな事言うんじゃありません。確かに食べ過ぎて太りましたけど。」
うーん、言い訳もここまで来ると苦しいです、まあ、流しましたけど。またある日(かなりおかしいと思ってるみたいです)の会話です。
「ハイネ」
「なんですか?」
「最近何かおかしくない?」
「坊ちゃま、何を言ってるんですか、おかしいのは坊ちゃまの方ですよ」
なんとか流しましたけど次は無理ですね、白状しましょう。そして、3ヵ月後のある日(どうやら無意識にお腹を庇いながら仕事してたので確信したみたいです)
「ハイネ」
「なんですか?」
「妊娠してない?」
「坊ちゃま、してますけどそれが何か?」
思いっきり開き直ってみました(笑)坊ちゃまは(開き直るとは思わなかったみたいで)絶句してますが、さすがにもう流せませんしね。
「俺聞いてないんだけど?」
「今言いましたよ」
「ハイネっ!!」
「あっ坊ちゃまさらに朗報があります」
「………なんだ」
「お腹の子は双子です」
「は?」
「お腹の子は双子です」
「………そうか」
これからでしょうか?いつも(上の2人の時)以上の過保護になりました(笑)ひどい時(あれ?いつも??)はローゼとミハルを取り上げられます。あっ、私家族で城に1室貰ってます(勿論城下町にも家はありますよ)…理由は表向き忠誠を誓う皇太子付く騎士と同じく皇太子付き侍女頭の結婚・出産祝い…いつまでも仕えてね…で、裏はこれでローゼとミハルに会える(子供が出来てから貰いました)機会が多くなるだろ、です。主な子供達行き先(誰からかは面倒を見てくれてます)は両陛下とたまに坊ちゃま(両陛下は仕事は少しづつ坊ちゃまに移譲して暇な……休憩時間を作ってます)と騎士団(ディルク様繋がりで知り合い多数)指令室(むさ苦しい男達…騎士に子供達は大人気です)と秘書室(宰相様やクラウス様がいて一般秘書官曰く子供達が来ると空気が軽くなるらしいです…普段はどんだけ…)と厨房(昔の私の同僚多数で子供達に餌づ……お菓子をくれます)です。子供達を捜す時には4つの場所を中心に捜すと見つかります(ローゼはよく下の子達の面倒を見てくれてます)
現在、私は乳母に復帰しました。1年前坊ちゃまに男の子の赤ちゃんが生まれたのですよ、時期皇太子です、両陛下はとても喜んでいます(でも公に猫可愛がりは出来ないので我慢してるみたいです)坊ちゃまも余程嬉しいのでしょう、皇太子妃の妊娠が判明(私とは違い、素直に報告してました。あっそれが当たり前か)してからの坊ちゃまの対応はそれは見事でした。さすが4回目です(でも顔がユルんでますユルユルで気持ち悪いです(笑))そして、皇太子妃は現在弟2子を妊娠してます(やっぱり素直に報告です)
そうそう、坊ちゃまから言われました。
「成人して随分たったし、子供も産まれたし、そろそろ『坊ちゃま』呼び止めない?」
「坊ちゃま、何言ってるんですか、一生呼び続けますよ、坊ちゃま」
「………はぁ……」
勿論、スルーしましたけどね。
最近、教父、教母、その他の皆様(その他の皆様が厄介な感じがします)…坊ちゃまは参加してません、どちらかと言うと邪魔してます…がローゼの結婚相手を捜してます。まだ、9歳です早くないですか??