戦闘員(ジョッカー)吉田真奈美の目標
のんびりしたやつを書きたかったので、書いてみました。
戦闘員吉田 真奈美。
彼女は、悪の組織『ピウスアモル』に所属している戦闘員だ。
毎日、高校に通いながら必要なら戦闘員として、組織で戦っていた・・・
そんな彼女には、ある目標があった・・・
それは・・・『蕎麦屋の店長になる事』・・・だった。
「おはようございまーす」
そういって、いつも通り蕎麦屋でバイトをする真奈美。彼女は6時~10時の間、『都内某チェーン店蕎麦屋』で働いていた。
「おう!真奈美!来てたか」
そう言う暑苦しい親父、真奈美の保護者であり組織の幹部でもある『田中信吾45歳』であった。
「おじさん、暑苦しいからよって来ないで・・・」
「わはは!そう言うなぃ!アイス買ってきたんよ!」実に暑苦しい顔でアイスを掲げてみせる。
・・・しばし真奈美は、おじさんの顔と、アイスを見比べ・・・
「近寄らないで・・おじさんの方が暑い・・」
そう言って・・シッシ・・と追い払う。
「そうかぃ!若いってのはすげえな!うぁはは」
そう言いながら自分はアイスを貪る信吾。
「はぁ・・・」
そう真奈美はため息をつくのだった・・
「それじゃ、おつかれさまでーす」
そう言って、蕎麦屋を出る。蕎麦屋から電車で10程の所に信吾が借りているアパートがあった。
「ただいまー」そう言って帰ると・・・
「おかえり、ご飯できてるよ」そう言って、グラマラスなお姉さんが迎えてくれた。
「ありがとう、耀子さん。いつもありがとう」
「いや・・もののついでさ。」タバコを銜えながら、耀子さんは答えてくれた。
耀子さんも、組織の幹部で女怪人をしている。女性は、改造時にグラマーにするのが慣例らしいのだが、私は・・・なぜか育っていなかった・・
「さ、さっさと食べちまいな。風呂も沸いてるよ」
「はーい」そういってリビングでご飯を食べる。
「おじさんは~?」
「いつもの飲み屋だろ」
・・ま、そうよね・・いいなぁ・・・
あの蕎麦屋は素晴しい・・そう思っていた、おじさんは、毎日酒を飲みに出かける。毎日だ。そして、出勤はいつも11時頃。退勤は、早い時で3時ときた。小さい頃から、そんなおじさんを見て私は『大人になったらあそこで店長をやる!!』と、本気で考えていた。
おじさんは「いんじゃね?すきにしろ~」と言っていたし
耀子さんは「いんじゃね?たばこ銭くれ」と言っていた。
私は「よし!頑張らずに生きよう!」そう思っていた。
小さい頃。事故で両親を失った私・・・その事故で体が使い物にならなくなった私は・・
・・事故相手『ピウスアモル』に連れ去られ生きる為に、改造手術を受ける事になった。
当時、両親を失い毎日泣くばかりだったあたしに、おじさんと耀子さんはものすごく尽くしてくれた。
事故を起こした怪人は、組織によって細切れにされ海に捨てられたと言う。
そんな経緯を経て、あたしは悪の組織の戦闘員をやっている。けど、あたしは非常要因とされ、比較的自由にさせてもらっていた。
高校にも毎日通い、バイトもおじさんの所で働かせてもらっていた。
耀子さんは、主に組織で金銭管理を担当しており、前線に出ることも少ない。なので耀子さんには、家の家事をしてもらっている。
おじさんは・・・よくわからない・・蕎麦屋は適当、組織も適当。・・いいなぁ・・と切に思う。
朝、学校に行く。耀子さんに見送られ、通学路を歩く・・・
「おっはよ」友人のエミに会い、昨日のドラマで・・と話しながら登校する・・・
学校につくと、前の席のリョータに「おす」と挨拶。
「お、今日は普通に来たか。不良娘」
「うっさい。前向いてろ」
あたしは、たまに組織のコトで学校をサボる事がある。なので、不良娘なんて言われていた。
「銀色の髪は、今日もお美しいですな」
「リョータうるさい。前向いて、おとなしくしてなさい」
「ハイハイ」
改造された所為で、あたしの髪は銀色になってしまっていた。日本人なのに、地毛が銀とかあんまりよくないと思う。けど、この色はあたしの象徴みたいになっていたので、いまさらだ。
キーンコーンカーンコーン
今日も一日が始まる・・・さ、寝よう!
あとがきです。
次回も一応予定してます。もんすたーにっきのほうもよろしく