高等監理官
たくさんの世界があった、とされている。
いまじゃ1つの政府で世界は保護されている。
セキュリティクラスレッド、と呼ばれる高等監理官に俺がなったのは1年位前。
第623世界と呼ばれるこの世界全域を監理することが目的だ。
なお、今となっては普遍的なことだが、世界と呼ばれているのはだいたい惑星1つ分だ。
もっと広い範囲になるのであれば、別のセキュリティクラスへ移行する必要がある。
当然、試験も膨大だし、上に気に入られないといけない。
この制度ができたのは、今から5000年くらい前だそうだ。
人類種が地球という狭いところでワーワーしていた時期には、惑星全域を1つの政府が管理監督するということなんてありえないことだと思われていた。
だが、そこに宇宙人が来た、そう伝わっている。
数か月の末、人類は宇宙人を受け入れた。
とたん、争いをやめ、世界は平和になったらしい。
そして宇宙人は地球人類に技術や使命を与え、それから離れていった。
地球人類はそこから宇宙のあちこちに飛び回り、無人の惑星に文明を与えるために世界を作っていく。
そのための監督官として作られたのが、セキュリティクラスレッド、高等監理官だ。
ようは、これから人類が植民するので、その指揮をするよ、という役職だ。
ただ最近は何でもかんでもAIやらコンピュータ任せだから、基本何をするということはない。
ただ見守るだけの、お母さんやお父さんのような、そんな存在になっている。




