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運がないけど、憑いてます☆  作者: ももんが☆


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79 せつない

お読みいただきどうもありがとうございます!


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勇気を出して(^^)/~ ぽっちとよろしくお願いいたします!


 ケーキのはいった箱は、ピンクの包み紙でラッピングされ、リボンも濃いピンクだ。メーアの瞳の色を思い起こさせる。


 ノアは、その箱を丁寧にあけると、焼かれたケーキを取り出し、切り分けてもらう。

 それを、夢魔、ビーナスとともに、食べようとしていた。


『ノア?そのケーキはどこでもらったのだ?』


「あ、はい。こちらはメーア様にいただいたものですの。彼女、お子を授かったそうですわ」

「あいつ、ものすんごいくさいんだ!鼻がもげるかとおもったぜ」

 黒猫に無事戻れたビーナスは、顔をなんども洗っていた。


 ちょっと困ったような顔で、ビーナスをみると、

「えーと、かなり香水をつけられていたみたいで、わたくしまだ、鼻が麻痺していますもの」


『なんと、そこまで!して、そのメーアは誰の子を?』

「そ、それは、ジン様とのお子では?」

 ビーナスは、へにゃりと耳とひげをたらし、ノアの顔をちらりと見あげる。


 気丈にふるまっているが、ノアは心なしか、蒼白になっている。


『ワラヤからの手紙どおりということか?』

「そうおっしゃっていましたわ」悲しいけれど、ジンが幸せになっていると思えば、それはよいことだ。


 心の中で、良心と嫉妬がせめぎあい、声をあげて泣いてしまいたいが、彼らに心配をかけたくなくて、ノアはぐっと我慢する。



 ケーキを口に運びかけた時、

『食べるな。毒入りだ』

と、ノアをとめた。


 となりで、かじりつこうとしていた、ビーナスはフォークごと、ケーキをポロリと落とす。洋酒のしみ込んだドライフルーツがたっぷり詰め込まれたパウンドケーキを、まじまじと見つめる。


 匂いは普通だ、と思う。けれど、昼間のメーアの香水で鼻が利かない。


 ビーナスとノアは涼しい顔で、侍従にケーキをひかせて、

『鑑定を頼む』

と、言った。


 ◇



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