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運がないけど、憑いてます☆  作者: ももんが☆


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65/88

65 王女に会っちゃった。

 玉座に突然現れた、黒髪の青年に、これから、王女へ謁見を果たそうとしていた、名のある貴族や武人たちが腰を抜かすほど驚いた。


 何の前触れもなく、その青年は真っ黒なフードをかぶり、湾曲した大鎌をもってあらわれたのだから。


「どいつだっ、この王宮を汚すものはっ」

 衛兵に囲まれて警護されながら、隣国の華奢な王子がふるえながら叫ぶ。


 自分は守られているからの暴言である。


 玉座に手をかけた青年は、そちらをちらりとも見ず、細いティアラを乗せた王女をその目にとらえると、首だけ回して、ロックオンした。


 ひっぃんっ


 王女から、女としてどうかと思うような、情けない声をあげ、王女は卒倒した。


『久方ぶりに来たのに、かような歓迎ぶりとは』

 首を振って、王女から視線を外すと、なげかわしいと、青年は天を仰ぐ。


 はらりとフードが後ろにずれて、青年の面差しが驚愕にかたまった群衆の前に現れた。


 夜空をうつしこんだような漆黒の髪がさらりと肩からこぼれおち、長身の細身のからだに流れ落ちる。


 鎌を身振りで消し去ると、ひたりと群れた大人達をみすえ、哄笑した。

 だれもが、その圧倒的な存在感に、ひれ伏しそうな圧を感じ取る。


 衛兵たちの持つ剣の切っ先が震え、武人として名を馳せたもの達でも、身動きがとれない。


 格が違いすぎる。


『まぁ、よい。我は今とても機嫌がよいのでな』

 長くかたちのよい指をぱちんとならすと、

 彼のかたわらに、黒猫を抱いた少女が現れた。


 目を丸くして、どちらも固まっている。


 少女は肩より少し下の黒髪を一部だけ垂らし、後は結い上げている。真っ黒な目は隣の青年に似ているが、するどい顔だちの青年にくらべると、やわらかな輪郭を額から頬、くちびるは薄桃色で、つややかだ。


 彫像のように整った青年の隣に、古風な衣装をまとった美少女が立っていた。

 重そうに黒猫を抱いて。


 ようやく、この騒ぎをききつけて、王宮の近衛を引き連れ、武官の長が現れた。


 扉の向こうで、走ってきたとおもわれた大男は、黒ずくめの男を目にいれると、何かにきづいたようで、剣を持っていた右手を下げ、左こぶしを胸につけ、片膝を下げ、挨拶をした。


 付き従っていた部下たちも、それにならう。

 広間にあつまっていた人々はあんぐりと口をあけたまま。


 突然あらわれた二人と黒猫は、立ち尽くす人々の前を悠々とあるき、武官をひきつれて、玉座をあとにした。


 ◇



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