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運がないけど、憑いてます☆  作者: ももんが☆


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60.目覚める方法は?

「運を引き寄せる法則って知ってるか?」


 かつて、運がないとぼやいていたわたくしに、塾の講師が言った言葉を唐突に思い出した。


 運がない。


 そう感じてしまうと、すべてが、そのフィルターをかけてみてしまう。だから、あんたは、実は幸運だっておもってみろ、とつぶやいたのだ。


 実体のないわたくしは、枷となっていた諸々の理論武装の言葉や守りがなくなったかわりに、ずっと心の中で、本当は信じたかった言葉や想いがあふれてくるようになった。


 それが、塾講師の言葉であった。


 そうだわ。わたくし、じつは運がいい、そう感じていたのに。なのに、いつからか、幸福になることを恐れるようになっていたのだわ。


 ノアは何かを失うのが恐くて、手を伸ばさず、背伸びせず、言われるがままにこなす自分になっていた。社会人になると、お金がないと暮らせない。成果を認めてもらいたい。わたしはこんなにがんばっているのだから、もっと幸せになれるはずだ、と。


 その決めつけていた幸せになる方法は、今、この世界で見つけたみんなと積み重ねてきた毎日とは雲泥の差だ。


 わたくしったら、本当におばかさんだったのだわ。


 ノアは目が覚めるような思いがした。


 ああ、やっと、わたくしは自由という意味をほんの少しだけわかったのだわ。

 もっと、早く気づいていればよかった。


 誰かに好きということ、これはわたくしに似合わないと意見を言う事、本当にそれは必要な事だったかという疑問を持つこと。


 忙しさにかまけて、何も考えていなかった。ただ、ひとつの歯車となって、がむしゃらに働いていたあの頃、それは、懐かしいけれど、わたくしの本当にいたい場所ではなくて、本当はもっと、自分らしく、みんなと助け合いながら、幸せなる方法を考えたかった。


 わたくしは、今、とても幸せだわ。

 そして、運がないのではないわ。


 とてつもなく、心強い相棒たちがわたくしを慕ってくれて、一緒にいてくれた。

 あの、大切な仲間のもとへ、あの愛しい人のもとへ、還りたい。


 魂だけのすがたでは、触れられない。なにも、できない。


 どうか、神様、わたくしにもう一度だけチャンスをください。


 次に、何か失敗したり、悲しいことがあって、立ち直れないと思うときがきたとしても、それを恨んだりはしませんわ。


 幸せはその苦しみやどうしようもない想いの先にだって、あるのだから…。


 ◇



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