表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運がないけど、憑いてます☆  作者: ももんが☆


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/72

55 妻と愛妾

 ちびっ子神様は、なんとなく、このままでいいかと、あきらめの境地に至る。二人の手をとると、台の上で重ねる。

 そこに、重すぎる錫杖をぷるぷるする腕でささえながら、彼らの手の上に振りかざし、…コントロールしそこねて、ロウエンの上に落とした。

 

 ゴスン


 苦痛にゆがむロウエンはかろうじて、持ちこたえると、にっこり笑ってちびっ子神様を射殺しそうな目でにらんだ。


 ひきつった顔に汗をたらしつつ、なんでもなかったように、錫杖をもどすと、

「よろしい」

と一言ゆるすと、彼らを祝福する音楽隊の美しすぎるハーモニーが聖堂に満ち満ちた。


 ◇


 ビーナスは、おのれの心と口を制御するすべを奪われていたのだった。


 ◇


 ワラヤは監禁、もとい、ロウエンの屋敷の一角に軟禁状態であった。豪華な室内は婚約者としての待遇として申し分のない扱いだが、ロウエンの私室である本館ではなく、別館の最上階に閉じ込められていた。


 ロウエンは出会った頃は、それはそれは輝かしい未来と凛々しい姿でワラヤを歓迎してくれたものだが、今は、めったに訪うことはない。


 彼女は、あろうことか、ロウエンの妾の一人として、この豪華でさむざむしい一角をあたえられるに過ぎない存在になっていた。


 ◇



「いいね!」「おもしろい!」と思ってくれた方は、

☆☆☆☆☆ → ★★★★★にしてくださいね。


皆様のブックマーク、評価は作者のモチベの元ですにゃん☆


勇気を出して(^^)/~ ぽっちとよろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ