50 ビーナスの試練
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ぶぇっくし。
黒猫のビーナスはぬれそぼった体をひっしになめて、乾かしていた。
女体になるには温まって殻をやぶる必要がる。
これをどこからか、仕入れてきたロウエンによって、ビーナスは風呂に放り込まれたのだが、それを這う這うの体で逃げ出し、冷たい噴水の中に飛び込んだのだ。
まったく、なんてやつだ!
悪態をつきつつ、暗闇にしずんだ館の影を移動する。
またつかまってはかなわない。まもってくれるジンは今、ロウエンの助手を務めているらしく、部屋に戻ってこない。ふくろの夢魔はねむりこけていてい、まったく役にたたないのだ。
ちっ、はやく、こんなとこ抜け出すに限るぜ!
ビーナスはこの屋敷に張り巡らされた結界にほころびがないか、丹念に探っていく。
じわじわと外気の滲みだす場所を見つけて歓喜したビーナス。
しかし、それは罠であった。
あんぎゃーああああ
ビーナスはうっかり、掴まってしまい。ついに、女体になるべく、サウナにほうりこまれて、閉じ込められてしまったのだった。
ああ、オレ、どうなっちまうんだ。
◇




