表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運がないけど、憑いてます☆  作者: ももんが☆


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/75

47 ロウエンの片思い

 ジンは、ロウエンのよこした従者および護衛団にすみやかに引き渡されると、ノアと再会することもなく、黒猫とフクロウとともに、再び、豪華だが、自由のない世界へ戻ったいた。


 ビーナスはロウエンを見かけると、すばやく、ジンの後ろへ隠れる。それがかなわないときは、夢魔の後ろに隠れるという無駄なあがきを繰り返していた。


 ビーナスに求愛したロウエンは婚約者のワラヤからはひっぱたかれたようだが、まだ、懲りていないらしく、黒いものを見かけると、すべからく反応する。


 なんでも黒猫ビーナスに見える病にかかっているのだ。


 ロウエンの屋敷には、数々の下働きの者がおり、ジンは賓客として、扱われていた。

ビーナスをこよなく愛するお館さまには辟易とするものの、この館で働くのは誇りでもあり、大切な仲間のいる場所でもあったからだ。


 彼らは、ロウエンの仕事柄、王都への出入りに付き合うことも多く、理事であるお館さまは、王宮での地位は王族につぐものだ。


 彼ら九人の理事は、代々世襲制であるが、理事を語れるのは、三十を超す貴族の中から、選出されなくてはならない決まりだ。誰もが、なりたくてもなれるものではない。


 その輝かしい九人の一人、それが、我らが主なのである。


 猫に首ったけだが…。


 ロウエンは逃げ回るビーナスに無理やりせまることもできず、もんもんとして過ごしていた。婚約者であるワラヤにはがっち身辺をガードされ、久々の王宮へやってきたところだ。


 これからのワンシーズンは議場から出ることはままならず、諸々の国内の重要事項を決定する必要があった。

 自らの治める土地を知り、それを栄えさせるのはロウエンの役割の一つであり、勤めでもあった。そのことから言うと、ジンを出向かせた、温泉郷ルノコの一件は、彼の傑出した事業の一つとして誇れるものであった。



「いいね!」「おもしろい!」と思ってくれた方は、

☆☆☆☆☆ → ★★★★★にしてくださいね。


皆様のブックマーク、評価は作者のモチベの元ですにゃん☆


勇気を出して(^^)/~ ぽっちとよろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ