46 消えたノア
教会には、憔悴しきったちびっこ神様とノアの荷物だけが、戻ってきた。
すべてのイベントがおわり、ツアー客とともに、帰ってきたのだ。
しかし、そこには、ノアの姿はなかった…。
ノアは忽然と消えうせてしまった―――。
泣きはらした目元は、ベールで隠し、しばらく一人にするように人払いをすると、金髪をとめていたバレッタを取り去ると、それをぐっと握りこむ。
ノアがいたら、これを優しくとってくれて、梳ってくれたはずだ。
あたし、ひとりぼっちだ。お母様のもとにも帰れないし、話し相手もいない。元の世界にもどりたいけれど、お母様のいいつけを守れていないから、まだ無理だしぃ。
ぽろぽろと涙がこぼれる。
しずかに嗚咽をもらし、ベッドにつっぷすと、泣きつかれるまで、そうしていた。
◇
「いいね!」「おもしろい!」と思ってくれた方は、
☆☆☆☆☆ → ★★★★★にしてくださいね。
皆様のブックマーク、評価は作者のモチベの元ですにゃん☆
勇気を出して(^^)/~ ぽっちとよろしくお願いいたします!




