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運がないけど、憑いてます☆  作者: ももんが☆


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29 家にかえりたい…

 以前、すみずみまで採寸されたおかげで、体の線がばっちりわかるように縫製された真っ白なスーツを着せられたノアが教会の一室にいた。


「あの、わたくし、こちらで、神様にお仕えすればよろしいのでしょうか」

 とまどいもあらわに、ノアは問いを発する。


 カフェで倒れてから、ノアは神様と自宅に帰ったものの、その後は、怒涛の展開であった。


 キッチンでくつろいでいたところ、教会から遣いのものがきて、あっさりと、自宅から神様ともども教会に閉じ込められたのだった。


 教会の一室で「神様のお戻りをまて」と言われ、思わず、

「あのぅ、いつ家にかえれるんでしょうか?ドレスとか、スーツのひと揃えを届けるように依頼していまして…」と困ったことに、仕立て屋から取り立てがくることを伝え、家に帰りたいというの遠回しに言ったつもりだ。


 なのに、それは、さくっと切り捨てられ、「お金を貸与し、そこから支出せよ」と圧をかけられ、帰れなくなったのだった。


 権力者は嫌いだ…。


 このおそろしくもパワハラな発言をした神官はトールの街の神官長補佐であることを示す、袈裟のようなものをかけていた。


 いかつい顔に似つかず、柔らかな物腰で、有無をいわさず、椅子を進められた。

「いかにも、神様はそうおっしゃられました。ノア様は側仕えにして遣わすとの仰せです」

 

 ちびっこ神様は絶対、逃がさない。その意気が感じられる。そして、その神様もノアをぜったい家に帰さないという事らしい。

 

 ああ、はやく、家にかえりたい。


 ノアはこの息つまるやりとりを何度も繰り返したことを思い出す。


 事の顛末は、こうである。

ノアがカフェでぶっ倒れた時、たまたま非番の神職がいた。


 そして、明るみになる神の降臨。


「丁重に扱うように」と。ちびっこが偉そうに指示したのが功を奏したのか、あれよあれよという間に、神様の側仕えという地位をノアは確立してしまったのだった。


 おかげで、ドレスの支払いに窮することはなかったが、堅苦しい神職の場に駆り出され、神様のご機嫌取りという大切なお役目を賜った次第だ。


 わたくしってついてない…かも。

 



「運がついてきた!」「お家大好き!」と思ってくれた方は、

☆☆☆☆☆ → ★★★★★にしてくださいね。


皆様のブックマーク、評価は作者のモチベの元ですにゃん☆


勇気を出して(^^)/~ ぽっちとよろしくお願いいたします!

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