27 憑かれてます。いろいろに。
「次は、神様が憑いてる、っていうシチュですわね…」
ノアは、教会のとある一室で、つぶやく。
困ったことに、ノアはちびっこ神様に憑かれていた。
急に、寝室にあらわれた幼女は、カフェで、あろうことか「あたし、神様だから」発言をかましてくれたのだ。
ノアは心痛がかさなり、カフェで意識をうしなってしまった。
「はぁ、わたくし、なんだかいろいろな方に寄生されているような…」
あ、これは、『宿主』というヤツでは、あ、それとも、『依りまし』とかいう、呪術的なアレであろうか。
異世界でのこの体質はいかんともしがたいものらしい。
そんな、憑かれてます体質なノアは、教会にあらたな住処を得ていた。
そして、協会の下働きたちがまとう動きやすいズボンに短い袖の合わせを着て、ちびっこ神様のための経費を申請していた。
【金一万ジーナを貸与する】
貸与、という文言がひっかかるが、教会から、お借りした金銭を預かり、あとから、確定した金銭だけ請求する方式のため、このような契約となったのだ。
サインをすると、溜息をこっそり吐いて、書類を抱えて出ていった神官長の白髪頭を見送った。
突然現れた自称「神」のため、お金を工面するべく「日雇いのバイトでも探そうかしら」と考えていたが、カフェでのぶっ倒れ事件が転機となった。
このとき、幼女が神様であることがバレた?おかげか、教会から、多額の寄付金を預かることとなったのだ。
その代わり、神様のお目付け役としてノアはめでたく認定されたのだった。
教会に住居を移すこと、もとい、囚われ生活であった。
◇
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