25 やくざなオレ様とその他
「おう、おう、オレ様はおまえのペットじゃあないわけよ。もっといいクッションよこしな」
横柄な態度で、クッションの替えを要求する黒猫。ひたすら、機嫌をとっているロウエンは嬉しそうだ。
「もちろんですとも、ぜひともお気に入りがみつかるまで、お試しください」
パチンと指をならすと、執事に目で、もっと持ってくるようにと伝える。
うなずいた執事は、ロウエンに何ごとか、耳打ちすると、彼は「ちっ」と貴族らしからぬ舌打ちをした。
「すぐいく」と執事に応えると、「しばし、ご猶予を頂戴したく、どうぞ、狭い部屋ですが、おくつろぎください」と、にこやかにここに集う皆に伝える。
ロウエンが用意した特別室には、純金製の止まり木にくつろいだ夢魔、革張りのソファには、神官の最高位の衣装を身にまとったジン、毛づくろいを始めた黒猫がいた。
彼らを満足そうにみわたすと、特別室を後にした。
◇
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