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under 500 Ⅱ

元気確認ウーマン

掲載日:2023/07/14

噂には聞いていた。


そんな女子がいるよ、と。


でも正直、想像はできない。




その部活の先輩は。


ずっと、体調をくずしていた。


そして、今日復帰するらしい。




みんなは、疲れると言っていた。


その先輩に、ひとりひとり聞かれる。


そんな感じらしいから。




調子どう?とか聞かれて。


元気です!と返す。


それならいい。




だけど、先輩とのやりとりは特殊だ。


これは、聞いただけの知識だけなのだが。




聞こえてきた。


遠くから、だんだん近づいてくる。




3文字の単語しか、聞こえてこない。


3文字の、そのやりとりにもう。


『無駄』という2文字が、浮かび上がる。




「元気?」


「元気!」



「元気?」


「元気!」



「元気?」


「元気!」




なんで、決まってるんだ。


『元気です!』


そう言いたいのに。


『元気ではないかもです』


そう言いたいときも、あるはずなのに。


『元気!』って言わないといけない。


語尾を伸ばして、元気よく言わないといけない。




セリフの用意されたコミュニケーション。


それは、イマイチ理解不能だ。




先輩はまだ、体育館の入口付近だろう。


姿は見えない。


でも、きっとカッコいいのだろう。




今は元気ではない。


だけど、『元気!』と語尾を伸ばして言おうと思う。


『先輩には素直に。気持ちには反抗を』だ。




先輩はどうなんだ。


病み上がりだから。


一番元気ではないかもだ。




このやりとりは、元気でなくても。


元気になれる。


そんな魔法なのかもしれない。


想像でしかないが。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 元気な子は、いいですね!この一言に尽きます! 明るく元気で接してくれる子、いいですよねぇ☆
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