幕間 青葉平華
読まなくても問題ない。けど読むと本編がもっと楽しめる。そんな幕間がちょこちょこ入ります。セリフメインで書きますのでさらっと読んでみてください。
幕間 青葉平華
夕暮れの川沿いを二人の制服が並んで歩いている。
「まさか平華がほんとに参音に行くとはね」
「だいちゃんにへいけって呼ばれなくなるのが寂しいよ」
「──平華はさ、どうしてそんなにアーチェリーにこだわるん?」
青葉平華は足を止めて、それに答えた。
「弓、かっこいいじゃん」
二人の間を風と自転車が抜けていく。
「・・・えーと、志望理由それだけ?」
「うん。俺はアーチェリーがしたいから参音に行くんだよ」
「あっはは。ほんとお前は平華だな」
二人は再び歩き始めた。
「いや、なんだよそれ」
「小学生の時は水泳、体操。それからサッカー。中学ではテニス。やりたいことをやる。平華らしいよ」
「ま、どれも平凡な成績だけどな」
「サッカーは決勝まで行ったんでしょ?」
「・・・区大会な。しかも途中で交代したよ」
「でもテニス部で四番手で──」
「団体メンバーの補欠な。一回も団体戦出てないよ!」
「アーチェリーはどうなるか楽しみだわ」
「そうだな~。俺の隠された才能が開花するかもな」
「ニュースになるの楽しみにしてるわ」
「だいちゃんは高校でもテニスやんの?」
「俺は野球でもやろうかな」
「お前もたいがいだな」
彼らは信号機で分かれるまで笑いあっていた。




