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04 クリエイト


 そしてネルコ先生は、そのクリエイター魂とやらを遺憾無く発揮しまくって、


 漫画を完成させたのです。



『漫画版特攻勇者ノノカ 01 ノノカ大変身』



 普通の女の子、雛巻 野々華 (ヒナマキ ノノカ)ちゃんが、


 ひょんなことからリヴァイセという不思議な世界に召喚されます。


 出会った騎士妖精ノルノルと運命の契約をして、


 特攻勇者ノノカに大変身。


 乙女の敵を不殺で一掃、


 倒した相手はみんな改心。


 めでたしめでたしの旅を続けるという、


 勧善懲悪アクション満載スカッと爽やかな物語り。



「どうですモノカッ、お子さまだけじゃなくて原作ファンの大人の皆さんも大満足な仕上がりですよっ」


 頑張ったね、ネルコ。


 キャラデザも迫力も読みやすさも、スゴく良い感じだよ。



「実はアシスタント的な助っ人さんがめっちゃ有能だったんですよっ」


 はて、どなたかな?



「シクレさんの旦那さまのオティールさんですっ」


 マジかっ。


 どんだけ完璧紳士なんすか、あの人。



「漫画の描き方なんてあっという間にマスターしちゃいました」

「後半の方は、私はほとんど手を掛けていませんっ」

「なにより凄かったのはシクレさんとの阿吽の呼吸でしたっ」

「原作者の意図を汲むなんてレベルじゃなかったですっ」

「一心同体なんてもんじゃなくて、一卵性夫婦かよって感じでしたよっ」


 あー、目に見えるようだよ。


 本当、あのご夫婦って無敵もいいとこだよね。



「というわけで、今後は漫画版の方はオティールさんにお任せってことになりそうです」


 えーと、大丈夫なのかな。


 本業のにゃんこグッズショップの方とか……



「執筆活動はシクレさんのペースで、っていうのが出版社との契約だったそうです」

「もちろん漫画版も、ですよっ」


 うん、それなら安心だね。


 それじゃネルコはアッチの方には今後はノータッチなのかな。



「えーとですね、実は真ボケモノカードの方にノノカちゃんが登場することになりまして」


 じゃ、これからはそっちにかかりきり、かな。



「それで困っちゃってるんですよ」


 ほえ?



「モノカとノノカちゃんのステータスなんですけど、どっちが強くてもクレームがきちゃいそうで……」


 そんなの簡単に差別化できるじゃん。



「?」


 変身。



「なるほどっ」


 変身後は強くて当たり前なんだけど、ターン制限とかで良い感じにメリットデメリットをハッキリさせちゃってさ。



「さっすがモノカ!」

「あれ、でもモノカって、あんまりボケモノカードしてませんよね」

「なんでそんなに詳しいんですか?」


 乙女の秘密、かな。



「まあそういうことにしておきましょうか」

「それでは、そっち方面にクリエイターモードを切り替えて、いつものように全力投球してきますねっ」


 暴投しないでね。



「イエスッ、ユアハイネスッ」

「オゥボワール、モノカッ」


 なんか私の『翻訳』スキル、バグってきたのかも。



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